プリピャチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プリピャチ市(ウクライナ語:При́п'ять、 ロシア語:При́пять、ポーランド語:Prypeć、英語:Prypiat)は、ウクライナの北部にある市である。ベラルーシとの国境近くにあり、近隣にはチェルノブイリ市がある。かつてはチェルノブイリ原子力発電所の従業員が住む地域であったが、原子力事故によって住民が避難し、今ではゴーストタウンとなっている。
今日、この地は事実上ソビエト連邦時代後期の資料館のようになっている。放棄されたアパートなどのビルや、プール、病院など何もかもそのまま残っている。プリピャチとその周辺地域は数世紀は生活するのに危険である。ある科学者は、危険な放射性物質が十分減少し安全になるためには900年かかると概算した。
プリピャチ市には非常に近づきやすく、また道路上は比較的安全である。とはいえ、線量計無しで歩き回るのは安全ではない。全てのビルのドアは中に入る人の危険性を下げるため開けてあるが、多くは安全に訪問するにはあまりにも多い放射性物質を蓄積している。
ソ連軍の戦車、ヘリコプターやバギーが、高レベルの放射線のためそのまま放棄してある。