ヘロイン
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ヘロイン | |
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IUPAC名 | 二酢酸(5R,6S)-17-メチル-4,5-エポキシモルヒナ-7-エン-3,6-ジイル(有機化合物命名法) |
別名 | 3,6-ジアセチルモルヒネ |
分子式 | C21H23NO5 |
分子量 | 369.41 g/mol |
CAS登録番号 | [561-27-3] |
形状 | 無色粉末 |
融点 | 173 °C |
沸点 | 273 °C /1600 Pa |
ヘロイン (heroin、diamorphine) はアヘンに含まれるモルヒネからつくる麻薬。塩酸モルヒネを無水酢酸で処理し生成する。正式には 3,6-ジアセチルモルヒネ (3,6-diacetylmorphine)。化学式は C21H23NO5。CAS登録番号は 561-27-3。
依存性のきわめて強い麻薬であり、麻薬及び向精神薬取締法でその製造・所持・医療目的を含め規制対象になっている。
1874年、ロンドン・セントメアリー病院医学校のアルダー・ライト (C. R. Alder Wright) によって初めて合成され、1898年にドイツのバイエル社により鎮咳薬として発売された。当初はモルヒネよりも依存性は低いと考えられていた(当初は経口投与が一般的だった)が、注射器による投与が広まると、モルヒネよりも多く脳に取り込まれ、強烈な麻薬作用を引き起こすことが判明して各国にて相次いで厳しく規制されるようになった。 禁断症状として、体中の関節に激痛が走る、倦怠感などが挙げられる。 ヘロインの禁断症状に対しては、メサドンの定期的投与が有効である。メサドンを投与すると、その禁断症状は短時間で止まり、またその効果中は、ヘロインが投与されても麻薬作用は抑制されるためである。
[編集] 外部リンク
- ヘロインについて - 薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ
- 薬物乱用防止教室 ヘロイン - 千葉県警察のウェブページ