マイメロディ
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マイメロディ(My Melody)は、サンリオでデザインされたキャラクターグッズ用キャラクター群。主人公・メロディ(Melody)は、ウサギをモチーフに赤ずきん風に擬人化。通称は「メロディちゃん」、「マイメロ」。
日本では同じサンリオのハローキティと肩を並べる人気キャラクターである。また、日本国外でもグッズ展開が行われている。
テレビアニメ『おねがいマイメロディ』・『おねがいマイメロディ ~くるくるシャッフル!~』におけるマイメロディは、マイメロディ (おねがいマイメロディ)を参照。
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[編集] 来歴
1975年にキャラクター開発。第1号グッズの販売は同年末。
当初はハローキティと同様、女子児童向けキャラクターであったが、現在では幅広い世代に人気があり、大人向けのグッズも多数販売されている。
最初期は「赤ずきん」の登場人物(赤ずきん、おばあさん)を動物に置き換えたキャラクターと位置付けられており、「Little Red Riding Hood(赤ずきんちゃん)」と呼ばれていた。1976年に「マイメロディ」と命名され、以後はキャラクター設定において「赤ずきん」との直接な繋がりはあまり無くなり、その分「友達」の動物たちが登場するようになった。なお2000年には「赤ずきんちゃん」時代のグッズの復刻版が発売された。
初期のマイメロディグッズは被っている頭巾が赤いものしかなかったが、1977年にピンクの頭巾を被ったグッズが発売された。その後長らくピンクのものが主流となっていた。
1985年頃には、洋服を着たマイメロディのグッズが発売された。
マイメロディの人気が最も低迷していた1980年代後半頃には、誕生当時から継続して発売されていたグッズは菓子類程度しかなかった時期があったが、1996年の『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」でマイメロディが上位に登場したのを機に、1997年3月に本格的な商品展開を再開。このとき発売されたグッズは赤い頭巾のものであった(ピンクを使用しなかったのは当時人気のハローキティグッズにピンクを基調としたものが多かったためとされている)。1999年にはピンクの頭巾のグッズも発売再開。2000年以後は、赤・ピンク以外にも様々な色の頭巾を被ったグッズが販売されている。
1997年頃から、ハローキティと共に女子高生・女子中学生を中心にブームとなった。
サンリオキャラクターの中では、ハローキティ・リトルツインスターズと並び、安定した人気があるキャラクターである。
[編集] プロフィール
※設定は変更されることがある。この設定は2006年現在のもので、それより過去の資料とは異なる可能性がある。
[編集] メロディ
- 弟のリズムは1983年設定追加。リズムという名前は『いちご新聞』の読者公募で決定。
- デザイナー:
[編集] 友達
- 元々は名前が無く、単に「ひつじさん」と呼ばれていた。『いちご新聞』創刊30周年企画の一つとして2005年に名前を募集し、同年8月号で発表された。
- リスくん
- はりねずみくん
- くまくん
[編集] クロミとバク
クロミ(Kuromi)、バク(Baku)はテレビアニメ『おねがいマイメロディ』・『おねがいマイメロディ ~くるくるシャッフル!~』に登場するマイメロディのライバルである。
やなせたかし原作のアニメ「それいけ!アンパンマン」における、ばいきんまんやドキンちゃんに相当する、悪役ながらちょっとドジっ子で愛嬌のあるキャラクターである。
2005年にキャラクター開発。アニメから独立したキャラクターとしてキャラクターグッズが発売され人気を集めているほか、サンリオピューロランドにも登場するなど、幅広い展開が行われている。メイド喫茶とのコラボレーションにより、サンリオのキャラクターとして初めて、秋葉原でのイベント展開も行われている。
2006年6月にはテレビアニメに登場するクロミをリーダーとするレディース「クロミーズ5」(Kuromi's 5)のマスコットホルダーの発売を開始した。クロミーズ5は、ネコのニャンミ(Nyanmi)、イヌのワンミ(Wanmi)、ネズミのチュウミ(Chūmi。「チューミ」とも)、キツネのコンミ(Konmi)とクロミの5人組で構成されている。
[編集] 豆知識
- 『いちご新聞』でマイメロディが初めて表紙を飾ったのは、「赤ずきんちゃん」時代の1975年9月15日号(11号)である。クロミは2006年1月号(455号)で初めて表紙を飾った(マイメロディとコンビで)。
- 1981年から1986年まで、太陽神戸銀行(現在の三井住友銀行)のイメージキャラクターとしてマイメロディが起用されていた。1986年4月に同じサンリオの「ザ・ボードビル・デュオ」(エディ&エミィ)に交代した。
- 1981年にイタリアで、マイメロディのキャラクターグッズがサンリオ商品の売り上げTOP3を独占した。1位:クリアカップ、2位:歯磨きセット、3位:ぬいぐるみ。
- 1983年、アメリカ・サンフランシスコでメロディとフラットがセットになったステッカーが人気を集めた。
- 1998年9月12日~2001年8月29日の間、国際興業がマイメロディをペイントしたバスを運行。運行開始と同時にマイメロディがプリントされたプリペイドカードを発売し、1ヵ月で2万枚を売り上げた。2002年にはそのバスが模型化された。模型については、同社のホームページより通信販売が行われている。[1]
- マイメロディのキャラクターグッズは多くの場合赤やピンクを基調としているが、2001年、青を基調とした「マイメロディ ブルー」が発売された。[1]クロミのキャラクターグッズは多くの場合黒を基調としている。
- 2004年、サンリオピューロランドの「夜を楽しまナイト!」限定ユニットとして、ウサハナ、マロンクリームと共にウサギユニット「バーニーズ」(Barnies)を結成。松田聖子のカバー曲『赤いスイートピー』をリリースした。マイメロディ名義では他にも『夢見るシャンソン人形』や『オトメロディ』など多くの歌をレコーディングしている。
- 2006年7月、セントラルファイナンスのイメージキャラクターとしてマイメロディとクロミが起用された。
[編集] 声優
日本版のメロディの声は1989年以降、ほとんどを佐久間レイがあてている(2006年現在)。テレビアニメ『おねがいマイメロディ』・『おねがいマイメロディ ~くるくるシャッフル!~』においても同様。
[編集] アニメ化作品
[編集] アニメーション映画『マイメロディの赤ずきん』
1989年、『マイメロディの赤ずきん』としてアニメーション映画化された。1989年7月22日~9月1日、全国東宝洋画系58館で公開。上映時間30分。
「サンリオアニメフェスティバル」で『ハローキティのシンデレラ』(上映時間30分)、『キキとララの青い鳥』(上映時間60分)と同時上映。 この3作はサンリオ映画の4年ぶりの新作映画として制作され、またサンリオキャラクターが主人公の初劇場アニメーション映画でもあった。3作計で総制作費は1億7000万円。観客動員数は50万人を記録した。
キャスト
スタッフ
- 総監督:波多正美
- 監督:窪秀巳
- 脚本:高屋敷英夫
- 作画監督:松山まや
- 美術:阿部行夫
- 音楽:北山良
- 製作:サンリオ映画
[編集] テレビアニメシリーズ『おねがいマイメロディ』
マイメロディの誕生30周年を機に企画されたテレビアニメシリーズ。2005年4月3日からテレビ東京系列で放映(制作はテレビ大阪)。詳細は『おねがいマイメロディ』を参照のこと。
また好評につき、2006年4月2日から続編としてシリーズ第二弾を、テレビ東京系列で放送中。詳細は『おねがいマイメロディ ~くるくるシャッフル!~』を参照のこと。
[編集] その他
これら以外にもOVA作品などがある。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- ^ サンリオ 「「マイメロディ ブルー」シリーズ」 2001年。
- 『マイメロディ&クロミ Official Fan Book』(雑誌コード67075-11)サンリオ、2006年10月5日発売
- 『いちご新聞』のバックナンバー
- 『KITTY GOODS COLLECTION』のバックナンバー
[編集] 外部リンク
カテゴリ: サンリオキャラクター | 架空のウサギ