マームード
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性別 | 牡 |
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毛色 | 芦毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1933年 |
死没 | 1962年9月18日 |
父 | ブレニム |
母 | ムーマハル |
生産 | アーガー・ハーン3世 |
生国 | フランス |
馬主 | アーガー・ハーン3世 |
調教師 | フランク・バタース(英) |
競走成績 | 11戦4勝 |
マームード(Mahmoud)は、フランスで生まれイギリスで調教された競走馬である。近親にはナスルーラ、ミゴリなどがいる。体高は150 cm代中頃の小柄な芦毛馬で、容姿はアラブ馬に似ていたという。
フランスでのセリで値が付かず主取りになりアーガー・ハーン3世の持ち馬としてイギリスで走ることになる。現役時代は1936年のエプソムダービーをレコードで優勝するなど活躍した。芦毛馬の優勝はエプソムダービー史上3頭目であった。他に、リッチモンドステークス、シャンペインステークス等に優勝、2000ギニーは2着、セントレジャーステークスでも3着に入っている。引退後は第二次世界大戦の影響もあり84000ドルでC.V.ホイットニーに購入され、レキシントンファームで種牡馬入りした。種牡馬成績も素晴らしく1946年米種牡馬チャンピオンに輝くなど成功、ステークス優勝馬だけでも63頭に達し、1957年にはチャンピオンブルードメアサイアーにもついている。マジデー(アイリッシュオークス、アイリッシュ1000ギニー)、オイルキャピトル等産駒の活躍も大きかったが、娘を通じての後世への影響も小さくなく、マジデーはギャラントマンを輩出、アルマームードはノーザンダンサーの母ナタルマ、ヘイローの母コスマーを輩出した。また、アルマームードやマジデーは芦毛ではなかったが、それ以外の産駒を通じてザテトラークから受け継いだ芦毛遺伝子を広めるのににも一役買った。
[編集] 主な産駒
- マジデー(Majideh) - (アイリッシュ1000ギニー、アイリッシュオークス。ギャラントマンの母)
- ジアクス(The Axe) - (マンノウォーステークス)
- オイルキャピタル(Oil Capitol) - (米2歳チャンピオン)
- ヴァルカンズフォージ(Vulcans Forge) - (シャンペンステークス、ウィザーズステークス、サバーバンハンデキャップ、サンタアニタハンデキャップ)
- コーホーズ(Cohoes)
- アルマームード(Almahmoud) - 繁殖牝馬として成功
[編集] 血統表
マームードの血統 (ブランドフォード系/St.Simon5×5=6.25% Black Duchess5×5=6.25%) | |||
父
Blenheim 1927 黒鹿毛 |
Blandford 1919 黒鹿毛 |
Swynford | John o'Gaunt |
Canterbury Pilgrim | |||
Blanche | White Eagle | ||
Black Cherry | |||
Malva 1919 黒鹿毛 |
Charles o'Malley | Desmond | |
Goody Two-Shoes | |||
Wild Arum | Robert Le Diable | ||
Marliacea | |||
母
Mah Mahal 1928 芦毛 |
Gainsborough 1915 鹿毛 |
Bayardo | Bay Ronald |
Galicia | |||
Rosedrop | St.Frusquin | ||
Rosaline | |||
Mumtaz Mahal 1921 芦毛 |
The Tetrarch | Roi Herode | |
Vahren | |||
Lady Josephine | Sundridge | ||
Americus Girl F-No.9-c |
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