ミケランジェロ・アントニオーニ
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ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo Antonioni, 1912年9月29日 - )は、イタリア中部フェラーラの生まれの映画監督。ボローニャ大学卒業後、1940年ローマに移り、チネチッタの撮影技術センター(Centro Sperimentale di Cinematografia)で学ぶ。ここで彼は、その後一緒に映画を作っていくことになる何人かの映画技術者と出会う。なかでもロベルト・ロッセリーニとの出会いは重要だった。
マノエル・デ・オリヴェイラと並び、生存する「最後の巨匠」と呼ばれている。
とりわけ60年代に撮影された作品は、3大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)全てで「最高賞受賞」という偉業を達成している。テオ・アンゲロプロスなど、後代の映画作家に与えた影響も計り知れない。ジャン=リュック・ゴダールは『JLG/自画像』(1995年)の中で「映画」の代名詞としてアントニオーニの名前を挙げている。
- 1956年『女ともだち』でヴェネチア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞
- 1960年『情事』でカンヌ国際映画祭審査員賞
- 1961年『夜』でベルリン国際映画祭金熊賞
- 1964年『赤い砂漠 』でヴェネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞
- 1967年『欲望 』でカンヌ国際映画祭パルム・ドール。
[編集] 監督作品
- 愛と殺意 Cronaca di un amore (1950)
- 街の恋 L'amore in citta` (1953)
- 女ともだち Le amiche (1956) *ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞
- さすらい Il grido (1957)
- 情事 L'avventura (1960) *カンヌ国際映画祭審査員賞
- 夜 La notte (1961) *ベルリン国際映画祭金熊賞
- 太陽はひとりぼっち L'eclisse (1962) *カンヌ国際映画祭審査員特別賞
- 赤い砂漠 Il deserto rosso (1964) *ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞
- 欲望 Blowup (1966) *カンヌ国際映画祭パルム・ドール
- 砂丘 Zabriskie point (1970)
- さすらいの二人 Il reporter professione: reporter (1974)
- ある女の存在証明 Identificazione di una donna (1982)
- 愛のめぐりあい Al di la` delle nuvole (1995)
- 愛の神、エロス Eros (2004) - ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグとのオムニバス