モバイル放送
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モバイル放送株式会社(もばいるほうそう - )は、移動体向け衛星放送サービスを行う日本の放送事業者。
東芝、トヨタ自動車、電通、NHKなど約80社が出資して、1998年5月29日に設立された。韓国のSKテレコムと共同保有となる静止放送衛星MBSatを2004年3月13日にケープカナベラル空軍基地からアトラス3ロケットにより打ち上げた。
MBSatは運輸多目的衛星MTSATなどと同じスペースシステムズ・ローラル社製の大型衛星で、Sバンド送信用としてノースロップ・グラマン社製の開口径12mの反射鏡を用いたアンテナを装備する。他に、ギャップフィラー受信機へのダウンリンク(衛星→地上向けの回線)送信アンテナとして2.4m径のアンテナも持つ。
2004年10月20日、移動体向け衛星放送・モバHO!のサービスを開始した。
2007年3月31日付で東芝の連結子会社となった。売上高が6億円に対して営業赤字が112億円にも上り([1])、東芝の主導で経営再建を目指すが、モバHO!と競合する無料放送のワンセグが急速に普及しており苦戦が予想される。