ライフ (信販)
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 未公開 |
本社所在地 | 東京都千代田区有楽町1-2-2 |
設立 | 1952年10月27日 |
業種 | クレジットカード業 金融業 |
事業内容 | ライフカード(クレジットカード) ショッピングクレジット 信用保証業務 消費者金融業務 |
資本金 | 700億円 |
売上高 | 1,322億円(2006年3月時点) |
従業員数 | 1,862名 (2007年2月現在) |
関係する人物 | 磯野 和幸(代表取締役社長) |
外部リンク | ライフカード |
株式会社ライフ(LIFE CO.,LTD.)は、「ライフカード」を展開する信販・クレジットカード会社である。
全国に個品事業・加盟店獲得を行う59の支店網があり、他にライフキャッシュプラザという消費者金融業務店舗を国内の主要駅前等に103店舗、クレジットカード入会や映画チケット・携帯電話販売等を行うライフカード店を13店舗展開している。また、融資自動契約機とATMのみの無人店舗が101店ある。(2006年9月末時点)
営業収益(売上高)の7割をキャッシングなどの融資事業が占めている。(信販では最大依存度。) 他社に比べキャッシングの収益比率が高い反面、クレジットカードのショッピング稼働率は低い。
目次 |
[編集] 沿革
- 1952年 「協同組合チケットひろしま」の名称で信販業として広島市八丁堀で創業。
- 1976年 現商号に変更し、ライフカードを発行。
- 1977年 平和紙業と合併。
- 1978年 広島証券取引所に上場。
- 1979年 大阪証券取引所に上場。
- 2000年 一時的に東証に上場。自ら会社更生法の申し立てを行う。
- 2001年 アイフルの完全子会社となる。
[編集] 昨今の経営概況
1998年度決算で貸倒引当金の積み増しや有価証券の評価損を計上した事が要因で20億円近くの当期損失を計上した上、長銀が破綻したため資金繰りが難しくなり、1999年に既にレイクを買収していた米国GEキャピタルとの資本提携を発表したものの、予てからの法人向け融資絡みの債権資産が劣化し、1999年度決算で1000億円近くの債務超過に陥る事が判明した為、2000年5月に自ら会社更生法の申し立てを行った。
なお、2000年3月に広島証券取引所と新潟証券取引所の合併(閉鎖)により上場銘柄が東京証券取引所に移管され、短い間ながらも東京証券取引所市場一部上場企業であった。
2000年暮れにアイフルがスポンサーに名乗り、2001年4月に減資した上で同社の完全子会社となった。
アイフルの完全子会社化によりライフは同社の与信ノウハウを移植され、消費者金融専業会社同様に雑居ビルに店舗を展開する事ができるようになり、高収益なキャッシング事業を伸ばす事ができ同業他社に比べ抜きん出た強固な財務体質を有する事に成功した。その反面、アイフルの負の体質をも受け継ぐ事となり、先般の違法取立てなどの問題について「アイフル被害対策全国会議」はライフに対しても訴訟を行っている他、CM放映の中止も要請している。 また貸金業法改正に伴い、経営に打撃を被る恐れがあるも、過払金返還訴訟においては上述の会社更生法の適用により、それ以前の過払金債務については免責される。
2007年1月20日、貸金業法改正を見据えた「事業体制の変革に関するお知らせ」をリリース。同年3月末までに支店を69支店から11支店に、キャッシュプラザ有人店を116店から52店に縮小するとともに、正社員・非正社員を約650名削減する人員整理を行う。
[編集] ライフカードについて
[編集] クレジットカード概要
クレジットカードの有効会員数は1300万枚強と会員数は国内でも有数のカード会社である。特に提携カード数は業界トップで提携カードだけで会員数は1000万人を超える。但し、カードのショッピング稼働率(カード一枚毎の実際の年間利用回数)は低くスリーピングカードが多い事がライフカードの特徴である。稼働率が低い為、カード会員数では勝っているにも関わらずオリエントコーポレーションやセントラルファイナンスよりもショッピング取扱高は低い。
[編集] 国際ブランド
MasterCardのプリンシパルメンバーであり、同ブランドを用いた「ライフMasterCard」を主力としている。
VISAについては発行の権利を有していない為、当初は国際カードビジネス協会と提携し発行していたが住友信託銀行(住信)の子会社で、ライフも出資しているすみしんライフカード株式会社がVISAのプリンシパルメンバーである事から、同社の権利を利用する形へと順次移行している。
また、JCBと提携した「ライフJCBカード」も発行している。
[編集] 提携カードと加盟店数
提携カードは、3600以上の企業・事業者での導入実績があり、提携カードだけで1000万人を超える会員数を持つなど提携戦略で短期間でカード会員を大幅に増やしていった。1998年に「GLAY」や「踊る大捜査線THE MOVIE」とタイアップした提携カードの発行を皮切りに、エンターテイメント系にも進出している。
加盟店数は約10万社と大手信販・クレジットカード会社の中では多いとはいえない。ただし、提携カード先数は業界でもトップ級である。
[編集] 主な提携カード
- エンターテイメント系:「GLAYカードMasterCard」・「ピンクパンサーカードMasterCard」・「Eternalカード(SOPHIA)MasterCard」「あたしンちカードMasterCard」(2007年3月19日 受付終了)など。
- 医療系: 「ゆーとむカード(東京大学医学部附属病院)」。
- 自動車系:「SUPER AGURI F1 TEAMカードMasterCard」など。
- 地域系:「横濱開港150周年記念カード(横浜市商店街総連合会)」など。
- 社会貢献系:「SAVE THE GREAT APES カードMasterCard(日本グレイトエイプス保護基金)」・「メイク・ア・ウィッシュカードMasterCard」・「サニーちゃんライフMasterCard(難民を助ける会)」など。
[編集] ローンカードについて
ローン専用カードの「プレイカード」を発行しているが、アイフルの与信ノウハウの全面的移植により消費者金融と同じように駅前の雑居ビル内を中心に「ライフキャッシュプラザ」という融資・カード申込受付を行う小規模な窓口(店舗)が設置されている。これはアイフル傘下となった後さらに店舗を増やし、近年ではアイフル店舗にライフキャッシュプラザを「兼業」している所もある。
また、キャッシュプラザとは別に、街中やキャッシュプラザ内でATMを設置している所があり、そのATMを用いてプレイカードの他に、ライフカードでもキャッシングやショッピングのリボルビング払い等の入金・弁済が出来るようになっている。
[編集] 信販・信用保証事業
アイフルグループのカード部門を担うカード会社の位置づけであるが、信販会社としてノウハウを蓄積してきたショッピングクレジットを営業基盤としている。ただ、信販会社としてそれまで取り扱ってきたオートローンなどは収益率が低いため、現在は取扱っていない。
また、全国の地方銀行や信用金庫で消費者ローン、事業者ローン商品の信用保証業務もしている。
[編集] 加盟する信用情報機関
クレジットカードなどの信用審査を行う為に以下の信用情報機関に加盟する。
- 株式会社シー・アイ・シー(略称「CIC」)
- 全国信用情報センター連合会(略称「全情連」)
[編集] イメージキャラクター
最近ではタレントのオダギリジョーをイメージキャラクターに起用したWeb連動型広告(CM演出は「ハチミツとクローバー」の高田雅博)で話題を呼び、カード会員を大きく増やすことに成功した。
CMではオダギリジョー版以外にお笑い芸人の劇団ひとりを起用したフィッシング被害啓発版もある。
[編集] 関連項目
- サンフレッチェ広島 - ユニフォーム(背中)スポンサー
- ライフカードレディスゴルフトーナメント
- モバイル決済推進協議会
- Edy
- あたしンち - 番組当初からのメインスポンサーであり、あたしンちカードというクレジットカードもあったが2007年3月19日を持って発行・受付終了となった。