ラプソディ・イン・ブルー
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ラプソディ・イン・ブルー(Rhapsody in Blue)は、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが作曲したピアノ独奏と管弦楽のための音楽作品である。
ラプソディ・イン・ブルーというタイトルは「ジャズの語法によるラプソディ」といった程度の意味がある。ところでラプソディ(狂詩曲)とは「民族音楽風な叙事詩的な楽曲」という意味があるので、このタイトルから、ガーシュウィンはジャズをアメリカにおけるある種の「民族音楽」と捉えていたことがが伺える。
実際この曲はアメリカ的な芸術音楽の代表格とみなされている。
ジャズミュージシャンによってもしばし演奏され、デオダートによる演奏が知られる。
目次 |
[編集] 作曲の経緯・初演
ポール・ホワイトマンの提案を受け、1924年、ニューヨークのエオリアンホールで開かれた「新しい音楽の試み」と題されたコンサートに向けて作曲し、そこで初演された。
ガーシュウィンは、自身が弾くピアノと小編成のジャズ・バンド向けの曲として約2週間で一気に書き上げた。その際、当時未だ管弦楽に通じていなかったガーシュウィンに代わってファーディ・グローフェがオーケストレーションを行なっている。グローフェはガーシュウィンの死後、大編成の交響楽団向けにオーケストレーションしなおしており、その後は主にこの版が演奏される。
ピアノ独奏が入るため、一種のピアノ協奏曲風な雰囲気もある。ヨーロッパのクラシック音楽とアメリカのジャズの融合させたシンフォニックジャズとして高く評価された。
[編集] 曲の構成
最初はクラリネットの、低音からのグリッサンドで始まる。当初はグリッサンドでなく、17音の上昇音階で記されていたが、ホワイトマン・バンドのクラリネット奏者がふざけてグリッサンドで演奏したところ、ガーシュウィンが気に入り書き改められたと伝えられる。サクソフォーン奏者に好まれて演奏されている。曲風はジャズの要素を多く含んでいる。
[編集] 編成
[編集] 1924年版
[編集] 1926年版
- フルート2
- オーボエ2
- クラリネット2
- バスクラリネット1
- ファゴット2
- サクソフォーン3(アルト2、テナー1)
- ホルン3
- トランペット3
- トロンボーン3
- チューバ
- ティンパニ
- 打楽器
- バンジョー
- ギター
- ピアノ独奏
- 弦五部
[編集] 使用
- ユナイテッド航空のテーマ曲として使用。
- テレビドラマ『のだめカンタービレ』エンディング曲として使用。
- セブン-イレブンのCM、おでん 「選べる楽しさ」編 にて使用。
- JR東海のCM、「タワーズ(名古屋駅)へようこそ」編などにて使用。
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