ロアール・アムンセン
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ロアール・アムンセン(Roald Engelbregt Gravning Amundsen、 1872年7月16日 - 1928年6月18日?)は、ノルウェーの極地探検家。日本では「ロアルト・アムンセン」、または英語での発音による「ロアルド・アムンゼン」とも表記される。探検隊のリーダーとして南極点に初めて到達した。ノルウェーで海運業を営む家系に生まれたアムンセンは、1888年のフリチョフ・ナンセンのグリーンランド横断に感動し、探検家としての志を固めた。
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[編集] 最初の探検
はじめての探検では、ベルギーの探検隊に加わり、1897年から1899年にかけて、船ベルギカ号に乗り込んだ。これは初めての、船による南極越冬の試みであった。1903年にはやはり船による北大西洋と北太平洋の横断を試み、現在のカナダヌナブト准州などを訪れ、そこで現地人から犬ぞりを学んだ。1906年までこの地方を探検する。
[編集] 南極点
当初北極点到達を目標に探検準備中であったが1909年のピアリーによる北極点到達のしらせを知り南極点に目標を変更した(但し探検出資者向けには「南極点に到達したのち北極探検」とし拡大計画と称した)。 イギリス海軍大佐のロバート・スコットと人類初の南極点到達を競った。1911年10月20日より南極横断を開始し1911年12月14日、人類初の南極点到達を果たした。当初スコット隊に比べて不利と思われていたアムンセンが先に到着したのは、アムンセン隊が寒さに強い犬ぞリや、軽くて防寒性に優れた毛皮服を採用したためといわれている。
※もっとも犬は隊員たちの食料も兼ねていた。
[編集] その後
帰還後もドルニエ・ワール飛行艇で北極点通過を行い人類初の両極点到達など精力的に活動したが、1928年に北極を飛行機で探検中、その近くで遭難した飛行船によるイタリア探検隊のノビレ隊の捜索におもむき行方不明となる。ノルウェーにおいて今でも数々の功績は語り継がれている。
[編集] 関連項目