ローマクラブ
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ローマクラブ(Club of Rome)は、オリベッティ社の副社長で石油王としても知られるアウレリオ・ベッチェイ(Aurelio Peccei)博士が、資源・人口・軍備拡張・経済・環境破壊などの全地球的な問題対処するために設立した民間のシンクタンクで、世界各国の科学者・経済人・教育者・各種分野の学識経験者など100人からなる。1968年4月にまず立ち上げのための会合をローマで開いたことからこの名称になった。組織の正式発足は1970年3月。
定期的に研究報告を出しており、第一報告書『成長の限界』(1972年)では現在のままで人口増加や環境破壊が続けば、資源の枯渇や環境の悪化によって100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしており、破局を回避するためには、地球が無限であるということを前提とした従来の経済のあり方を見直し、世界的な均衡を目指す必要があると論じている。その続編『限界を超えて-生きるための選択』(1992年)では、資源採取や環境汚染の行き過ぎによって21世紀前半に破局が訪れるという、更に悪化したシナリオが提示されている。その後、環境・情報・経済・教育などのテーマの報告書が引き続いて刊行されている。なお、日本語版はダイヤモンド社から刊行されている。
アウレリオ・ベッチェイは、油田視察中に、原因不明の事故でヘリコプターが墜落して亡くなっている。マフィアによる暗殺との疑いもあり、イタリアではさまざまな憶測を呼び、映画にまでなった。
ホフライトネル名誉会長と池田大作(創価学会インタナショナル会長)は極めて親密な関係にあると言われている。
[編集] 関連図書
- 『成長の限界―ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』ドネラ H.メドウズ ほか(著) ダイヤモンド社 ; ISBN 4478200017 ; (1972/05)
- 『限界を超えて―生きるための選択』ドネラ・H・メドウズ ほか(著), ダイヤモンド社 ; ISBN 4478870276 ; (1992/12)
- 『成長の限界 人類の選択』ドネラ・H・メドウズ ほか(著),ダイヤモンド社 ; ISBN 4478871051 ; ((2005/3)
[編集] 外部リンク
- Club of Rome(公式サイト:英語)