ワガドゥグー
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ワガドゥグー(Ouagadougou)は、ブルキナファソの首都で同国最大の都市である。1999年時点の人口は102万6000人。都市名の発音はウァーガードーゴーに近い。
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[編集] 歴史
11世紀に成立したワガドグ王国の都として設立される。1441年にはモシュ帝国の首都となった。16世紀ごろには北方のソンガイ帝国と豊富な砂金を産する南方のアカン国の中継点として栄えた。
[編集] 地理
同国のほぼ中央部(北緯12度20分、西経1度40分)に位置する内陸都市。直径10 kmの盆地全体に街が広がる。標高316m。気候はケッペンの気候区分によるステップ気候 (BS) である。1月の平均気温は24.9度、7月は27.4度。5月から11月が雨季となる。年降水量は730 mm。
[編集] 経済
国際空港があるほか、モシ鉄道で南西に向かうとコートジボアール最大の港湾都市アビジャンに、東に向かうとニジェールの首都ニアメに接続する。交通の要衝である。
同国の政治・経済・文化の中心地だが、産業は食品加工と繊維工業に限られる。市内にはワガドゥグー大学があり、西アフリカ諸国中央銀行本部などいくつかの近代建築物も見受けられるが、都市全体としては開発が遅れている。
[編集] 文化
1969年以降、アフリカ最大の映画祭の一つであるFESPACO(Festival panafricain du cinéma et de la télévision de Ouagadougou)が2年毎にワガドゥグで開催されている。