ヴィレッジ・ストンパーズ
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ヴィレッジ・ストンパーズ(英語:THE VILLAGE STOMPERS)は、1963年のヒット曲「ワシントン広場の夜はふけて(Washington Square)」で知られる米国のディキシーランド・ジャズ・グループ。バンジョーを目立たせ、スキャットやハミング、ヴォカリーズを交えた独自の器楽様式で名高く、当時流行であったフォークソングの要素も折衷されていることから、フォーク・ディキシーに分類された。
ニューヨーク州グリニッジ・ヴィレッジに由来するジャズバンドで、フランク・ハッベル、ディック・ブランディ、ドン・コーツ、ミッチェル・メイ、ラルフ・ケイサル、レニー・ポーガン、アル・マクマナス、ジョー・マーラニルが所属していた(ちなみに「ワシントン広場」とは、19世紀に通用していたグリニッジ・ヴィレッジの旧称であった)。
1963年に、エピック・レーベルから発表したシングル「ワシントン広場の夜はふけて/ウィーンの夜はふけて(Washington Square / Turkish Delight)」は、9月にビルボード誌の第2位に、アダルト・コンテンポラリー・チャートの第1位にそれぞれランクインし、10月には豪州のヒット・チャートの第1位に輝いた。ちなみにこのシングルのB面の原曲は、モーツァルトの《トルコ行進曲》であり、A面は日本ではサントリーにより、これまで何度かCMに利用されている。
1964年4月には、シングル「ロシアより愛をこめて(From Russia With Love / The Bridge Of Budapest in April)」によりビルボードの第81位に、同年12月には「屋根の上のバイオリン弾き(Fiddler On The Roof / Moonlight On The Ganges)」によってビルボードの第97位にチャートインした。その後はビルボード誌上で100位以内に入ることは出来なかった。
その他の楽曲としては、「ドミニク」、「グリーングリーン」、「モスクワの夜はふけて」などの演奏で親しまれている。
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