三菱ふそう・キャンター
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CANTER(キャンター)は、三菱ふそうトラック・バスが製造・販売している小型トラックである。(1963年から1970年までは三菱重工業、1970年から2002年までは三菱自動車工業が製造・販売)
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[編集] 特徴
[編集] バリエーション
- CANTER
- 一部小型トラックで過半は普通トラックである。積載量は1.75tから最大4950kg(5t未満一杯)まである。最近のごく一部に後2軸(前後あわせて3軸)のものがあるが、ほとんどは2軸である。
- GUTS(ガッツ)
- 積載量1.5tの小型トラック。 月数台程度、普通貨物車登録される物もある。
[編集] 歴史
[編集] 初代 T720型(1963-1968年)
- 1963年登場。
[編集] 2代目 T90型(1968-1975年)
- 1968年登場。丸目4灯ライトが採用された。
[編集] 3代目 T200(1975-1978年)
- 1975年登場。名目上はフルモデルチェンジだが、実際はマイナーチェンジに過ぎない(外見上ではフロントターンシグナルランプの位置が大きく異なっている)。これは、当時の排ガス規制の際、マイナーチェンジでは適応できないとされていたためらしい。
[編集] 4代目 FE1・2(1978-1985年)
- 基本色は黄土色。このため、モデルチェンジ当初のキャッチフレーズは「黄金の足」。
- モデルチェンジ当初は、007のパロディーのようなテレビCMを放映。
- 当初のエンブレムはM字(ワンクラス上のFKシリーズやTシリーズではスリーダイヤだった)。1982年以降はMMCマーク。
- 3年B組金八先生の第1シリーズで、金八先生の引越しシーンで使われた。(三菱自動車工業は同番組のスポンサーの一社であった)
[編集] 5代目 FE3・4(1985-1993年)
- 丸目4灯ライトから角目2灯ライトに変更される。フロントのMMCエンブレムがスリーダイヤに変更された。
- このモデルからGUTS(1.5t車)とGUTSの4WDが登場。
- ガソリン車もライナップに加わる(搭載エンジンはシングルカムの実用仕様の4G63)
- AT車およびフロントディスクブレーキの一部採用もこの代から設定された。
[編集] 6代目 FE5・6(1993-2002年)
- 助手席側のウィンドーを、1992年にフルモデルチェンジした2代目ファイターで採用された同じデザインに変更。このデザインは後の7代目も世襲することに。
- 1997年7月7日 - キャンターベースの高規格救急車、ディアメディック登場(2002年廃止)。テールランプはデリカから流用。艤装は三菱自動車テクノサービス(後のふそうエンジリアニング、2006年解散)が実施。
- 1997年 - マイナーチェンジ。ドアグリップを縦型ヒンジ式に変更。(7代目は横型のヒンジ式に)。同時にクラス初であり4代目ローザと共通の直噴DOHC16バルブディーゼルエンジン(4M50)を一部に設定。
- 1999年のマイナーチェンジではフロントアッパーグリルとテールランプ周りが手直しされた。
- 2000年 - GUTS系を除き運転席エアバッグ標準装備。
[編集] 7代目 FE7・8(2002年-)
- 2002年6月18日発表/2WDは同日発売、4WDは7月発売
- コンセプトは「GLOBAL FIT」(グローバル・フィット)
- ヘッドランプのデザインが大型のつり目状に変更され、キャブオーバートラック(小型、中型、大型も含む)においては世界で初めてインパネシフトを搭載した。
- 短期間しか放映されなかったが、CMキャラクターにはロック歌手の矢沢永吉が起用された。[1]
- 2003年1月6日に三菱ふそうトラック・バスが三菱自動車工業から分社し、発足。同日から現在まで三菱ふそうトラック・バスが製造・発売・販売(販売は2006年に国内連結対象販売会社が統合された地域のみ)を担当している。
- 2005年10月3日マイナーチェンジ。後部突入防止装置取り付け規制と灯火器の取り付け位置及び配光特性規制に適合に対応。
- 2006年7月5日パラレル式ディーゼルハイブリッドシステムを採用したハイブリッドカー「キャンター エコ ハイブリッド」を発売。エンジンは4M42・DOHC16バルブ直噴ディーゼルエンジンを搭載する。
- 2006年8月4日新長期規制適合車を追加。環境性能をはじめ、同時にデザインも見直され、三菱のシンボルであるスリーダイアのシルバー化(ふそうブランド以外は2000年に行われている)、長年CANTERの文字で親しまれたフロントグリルの文字変更(CANTER→FUSO)などの改良が行われた。なお、フロントグリルがFUSOになった代わりに、CANTERロゴはステッカーの形で左右のドアに貼り付けることとなった。