三菱UFJ信託銀行
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三菱UFJ信託銀行のデータ | |
統一金融機関コード | 0288 |
SWIFTコード | MTBCJPJT |
社長 | 上原治也(うえはら はるや) |
店舗数 | 77店 (2005年10月1日現在) |
設立日 | 1927年3月10日 (三菱信託) |
本店 | |
所在地 | 〒100-8212 |
東京都千代田区丸の内1丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行本店ビル |
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電話番号 | 03-3212-1211 |
外部リンク | 三菱UFJ信託銀行 |
三菱UFJ信託銀行株式会社(みつびしユーエフジェイしんたくぎんこう、英文社名:Mitsubishi UFJ Trust and Banking Corporation、英文略称:MUTB)は日本の信託銀行。三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社。信託銀行としては業界第1位の規模を誇る。
旧三菱信託の看板であった市場国際業務や旧UFJ信託の独壇場であった証券代行業務では、他の専業信託大手の追随を許さない圧倒的なプレゼンスを有する。また、資産運用面では他社提携商品ではなく、自社で運用するヘッジファンド商品が他信託に比べて非常に多い。不動産や証券流動化、年金信託、年金SRIファンド、日本版401kなどにも強み。
現在、長嶋茂雄・長嶋一茂親子共演のテレビCMを放映している。
目次 |
[編集] 旧銀行間の扱い
合併はしたものの、旧両行のシステムはつながっていないため、旧三菱信託銀行の顧客は旧UFJ信託銀行の店舗窓口での手続きができない。キャッシュカードによるATMでの入出金のみ可能で、通帳は使用できない。その逆も同様。そのため、2006年1月1日に発足した三菱東京UFJ銀行同様、旧銀行を示すマークが入り口に張られる。旧三菱信託銀行は赤色の◆、旧UFJ信託銀行はワインレッドの●の中にそれぞれ「銀行」の文字を除いた旧銀行名が書かれる(通帳・カードの識別マークはいずれも裏面に表示される)。
[編集] 通帳の扱い
旧三菱信託店の通帳は、印紙税の申告納付ではなく、あおぞら銀行の債券総合口座同様、通帳に印紙を直接貼り付けて対応する。あおぞら銀行の場合は、期限内の印紙が貼り付けられてなくともATMでの通帳利用が可能(ただし、ATMコーナーに印紙貼り付けを呼びかける文書が貼られている)だが、旧三菱信託店の通帳の場合は印紙の期限が切れた時点でATMでの通帳利用が一切出来ないため、窓口に出頭しなければならない。
旧UFJ信託店の場合は、管轄の麹町税務署に申告納付となっているため、旧三菱信託店のような通帳の扱いは現状ではない。
これらについてもシステム統合後の扱いは未定である。UFJ信託店の通帳が印紙を要するタイプになるのか、三菱信託店が申告納付となるのか、いずれにしても後者になった場合は双方が通帳の強制切替になる可能性が高い。
なお、三菱東京UFJ銀行とは異なり、旧菱信店の通帳は旧UFJ信店のATMでは利用できない。逆もまた同様である。
[編集] キャッシュカードの扱い
キャッシュカードの利用については、普通預金の引出などにおいては、旧行に関係なく使える。
ただし、イーネットについては、合併以前同様、旧菱信店のみの提供で、旧UFJ信店はMICS扱いとなる。
[編集] 支店異動
[編集] ブランチインブランチ
システム統合前の事実上の店舗統合として、次の拠点がブランチインブランチになっている(日付は実施(予定)日)。
- 2005年11月14日 ●名古屋中央支店→◆名古屋支店
- 2005年11月14日 ●福岡中央支店→◆福岡支店
- 2006年1月30日 ●新宿新都心支店三鷹出張所(移転と同時に新宿新都心支店吉祥寺駅前出張所に改称)→◆吉祥寺支店
- 2006年2月27日 ●仙台駅前支店→◆仙台支店
- 2006年4月17日 ●札幌中央支店→◆札幌支店
- 2006年4月17日 ●広島中央支店→◆広島支店
- 2006年5月15日 ●渋谷中央支店→◆渋谷支店
- 2006年5月29日 ●神戸支店→◆神戸中央支店
- 2006年5月29日 ●静岡中央支店→◆静岡支店
- 2006年6月12日 ●西池袋支店→◆池袋支店
- 2006年6月26日 ◆自由が丘駅前支店→●自由が丘支店
- 2006年6月26日 ●新宿新都心支店→◆新宿支店
- 2006年7月3日 ●難波支店→◆難波中央支店
- 2006年9月19日 ◆京都支店→●京都中央支店
- 2007年6月25日 ●名古屋中央支店名古屋駅前出張所→◆名駅支店
[編集] 空中店舗
2006年11月20日に、●平塚支店がBTMU平塚駅前支店の入居ビルに空中店舗していたものが、BTMU平塚支店(現在はBTMU平塚駅前支店とブランチインブランチ)跡地内に移転する。
また、2007年2月13日に、旧UFJ信託銀行の本店だった●東京営業部が本店ビルの3Fに移転し、空中店舗化する。当初、東京営業部内にある●東京サービス支店(旧UFJ信託の秋田・青森両支店の顧客を引き継いだコールセンター中心の支店)については明言されていなかったが、東京営業部移転と同時に、同じく本店ビル3Fに移転している。
[編集] その他の支店異動
2007年2月13日には、◆梅田支店が梅田センタービルに移転する。
2007年2月26日に、●新宿新都心支店永福町出張所を、●新宿新都心支店に統合する。
2007年5月7日には、●大阪支店が旧三菱銀行大阪支店跡地である大阪三菱ビル(現在は、三菱東京UFJ銀行●大阪ローン業務センターとATMコーナー(◆大阪中央支店堂島浜出張所)がある)に移転する。
2007年6月25日には、◆名駅支店が、菱信ビルより大東海ビルに移転する(同居する三菱東京UFJ銀行◆新名古屋駅前支店は6月18日、同じ大東海ビルに先行移転、MUFGプラザとしては信託の名駅支店移転により継続)。
[編集] 勘定系システムとATMベンダ
[編集] 勘定系システム
旧三菱信託店は日本IBM、旧UFJ信託店は日立製作所のシステムを採用しているが、システム統合後は旧三菱信託のシステムに片寄せされる。
[編集] ATMベンダ
旧三菱信託店は富士通、旧UFJ信託店は日立製作所が中心。UFJ信託側が消滅側であるせいなのか、現状ではLeadusのATMは見られない(三菱東京UFJ銀行の場合、旧UFJ銀行時代にLeadusが配置されている支店が既にあった)。
なお、3月~5月に全店で順次、ATMの入れ替えを行う予定のため(参照リンク)、ベンダ変更・統一などの可能性がある。
[編集] 沿革
- 1927年(昭和2年)3月10日:三菱信託株式会社が設立される。
- 1927年(昭和2年)6月2日:川崎信託株式会社が設立される。
- 1947年(昭和22年)8月:川崎信託株式会社が日本信託株式会社と商号変更。
- 1948年(昭和23年)7月:日本信託株式会社が日本信託銀行株式会社と商号変更。
- 1948年(昭和23年)8月2日:三菱信託株式会社が朝日信託銀行株式会社と商号変更。
- 1952年(昭和27年)6月1日:朝日信託銀行株式会社が三菱信託銀行株式会社と商号変更。
- 1983年(昭和58年):ディーシーカードと共同で菱信ディーシーカードを設立。
- 1993年(平成5年)8月:東京信託銀行株式会社が設立される。
- 2001年(平成13年)4月2日:三菱信託銀行株式会社、日本信託銀行株式会社及び株式会社東京三菱銀行の三行が株式移転により株式会社三菱東京フィナンシャル・グループを設立し、三行はその完全子会社となる。
- 2001年(平成13年)10月1日:三菱信託銀行株式会社が日本信託銀行株式会社及び東京信託銀行株式会社を合併。
- 2004年(平成16年)8月12日:UFJホールディングスと三菱東京フィナンシャル・グループの2005年10月統合への基本合意がなされる。
- 2005年(平成17年)10月1日:UFJ信託銀行を合併し、三菱UFJ信託銀行株式会社と商号変更。
[編集] 関連人物
[編集] 外部リンク
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