三都ネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三都ネット(さんとネット)は京都放送(KBS京都)とサンテレビが2002年4月に結成した共同制作機構の名称。民放初の事実上の業務提携であった。
『どきどきギュッと!三都ネット』をスローガンに兵庫県と京都府、両局の受信が可能な大阪府の地域情報を中心とした番組編成を共同制作や番組の相互ネットワークなどで展開するものである。しかし、共同制作番組だった「らぶかん」がわずか1年で終了してしまい、その後は『-三都ネット』のスローガンは一切行われていない。
理由として、サンテレビはKBS京都に共同でのデジタル化推進を期待していたが、水面下でKBS京都は関西テレビ放送とフジテレビジョンと資本提携をし、これをもって提携の大幅縮小となったことにある。この時点で、サンテレビは「これで(他局よりデジタルでは)1年出遅れた」と認めている。
KBS京都は関西テレビ(京都チャンネルへのコンテンツ提供)や、テレビ神奈川とのハイビジョンでの共同制作番組を多数手がけるなど、活発な動きをみせるが、逆にサンテレビは2004年のデジタル放送開始から2006年まで簡易マスターでの放送を強いられ、デジタルでハイビジョン放送が一切できない(しかもサブやスタジオの改修が終わっていないので「サンテレビボックス席」に限る)という手痛い結果となってしまった。
余談だが「これでABCにマルチ放送(トップ&リレー、および水曜・日曜の阪神戦ならびに高校野球のリレー)をやられたらウチは一巻の終わりや」とサンテレビは危惧していたが、民放連の指針で民放はまずはハイビジョン率のアップをめざすことになっており、またABCはハイビジョンではテレビ朝日よりノウハウでは先を行く存在であるうえに2008年の中之島移転もあってそれどころではなく、サンテレビは今のところ胸をなで下ろしている。
[編集] 代表的な共同制作番組
- らぶかん(2002年4月~2003年3月)
- スーパー・アイドル・ネットワーク(SIN)(2002年4月~9月)
[編集] 関連項目
- 首都圏トライアングル(関東首都圏の千葉テレビ、テレビ神奈川、テレビ埼玉によるネットワーク)
- 東名阪ネット6
- 全国独立UHF放送協議会