三陸鉄道36-300形気動車
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36-300形気動車(さんりく300がたきどうしゃ)は、かつて三陸鉄道で使用されていた気動車である。なお、本稿では、同形の36-400形気動車についても記す。
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[編集] 概要
1989年に開催された横浜博覧会に際し、日本丸駅~山下公園駅間にて運行されていた車両である。基本的に新潟鐵工所の軽快気動車NDCに準拠しているが、車体や内装は贅を凝らしたつくりとなっている。製造時期が改元に重なったため、「昭和64年製」の銘板が珍しかった。博覧会終了後、岩手県が1億8600万円で購入し、1990年、三陸鉄道に入線した。外板塗装と内装材の色以外は両形式とも同一構造であった。この4両は、三陸鉄道の従来車との総括制御ができなかったため、単独の運用を組んで使用された。
明治時代の路面電車風のレトロ調デザインが特徴で、屋根を二重屋根とし、前照灯を前面下部に設置していた。なお、横浜博覧会協会在籍時はそれぞれ三陸鉄道入線前とは別の愛称が付けられていた。
[編集] 36-300形
旧横浜博覧会協会121-122「浜風号」。ワインレッドの車体であり、三陸鉄道では『くろしお』の愛称であった。2006年1月29日廃車。
[編集] 36-400形
旧横浜博覧会協会111-112「汐風号」。緑色の車体であり、三陸鉄道では『おやしお』の愛称であった。2004年6月30日廃車。
[編集] 廃車後
2007年1月16日、岩手県が千葉県の業者を通じて、ミャンマーの会社に売却した。その際、かつて活躍した横浜博覧会の会場となった横浜港からミャンマーへ送られた。
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