横浜博覧会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
横浜博覧会(よこはまはくらんかい、YOKOHAMA EXOTIC SHOWCASE '89 = YES'89)は、横浜市政100周年、開港130周年を記念して1989年(平成元年)、神奈川県横浜市のみなとみらい21地区で「地方博ブーム」に乗って開催された博覧会。「横浜博」とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 開催概要
- 開催期間 - 1989年3月25日-10月1日(191日間)
- テーマ - 「宇宙と子供たち」
- サブテーマ - 「新しいライフスタイル」「子供の世界」
- マスコット - ブルア(デザイン手塚治虫。開幕を待たずに逝去)
- 会場面積 - 69ヘクタール
- 動員数 - 1333万人
- 目標入場者数に届かせるため開期末に無料招待券大量配布などを行って”数合わせ”をしたことが知られている。
- 横浜そごうから会場まではゴンドラリフトが往復していた。
- 1911年に開通した貨物線を利用して、山下公園から会場まで気動車が往復していた(→ボート・トレイン横浜港駅も参照)。使用された2編成4両の列車は、博覧会閉幕後三陸鉄道に譲渡され、36-300形・400形となったが、後継車両の登場により2005年と2006年に引退した。
- HSSTが営業免許を受けて、磁気浮上式鉄道として日本初の営業運転を行った。
- 東急東横線が博覧会へのアクセス手段となっていたためか、この年の東京急行電鉄の夏のスタンプラリーでは横浜博覧会を取り上げ、各駅のスタンプはパビリオンや会場内の交通機関、将来のみなとみらい21地区のランドマーク、文明開化で横浜が発祥となった物事などが取り上げられていた。関連して東急グループの東急車輌製造は会場内交通機関"SK"を出品していた。
[編集] 終了後
博覧会の時に作られた大観覧車「コスモクロック21」(当時の世界最大)は場所を移転して現在も動いている。 また、貨物線は博覧会の閉幕とともに廃線となったが、現在は整備され「汽車道」として横浜赤レンガ倉庫まで線路跡が残っている。
この博覧会後に、みなとみらい21地区の開発が本格化した。