中央通り (仙台市)
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中央通り(ちゅうおうどおり)は、仙台市青葉区一番町(ぶらんどーむ一番町・サンモール一番町との交点)から同区の中央(駅前通との交点)まで至る道路の通称である。全区間が歩行者専用道路であり、アーケードを備える。一番町と並んで仙台を代表する商店街区域となっている。
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[編集] 街区
中央通りは一本の道であるが、商店街組織は江戸時代の区分けである名掛丁・新伝馬町・大町の地区ごとにつくられており、現在の区分けとは異なる。そのため、ハピナ名掛丁(なかけちょう)は東六番丁(駅前通り)から東四番丁まで、クリスロードは東四番丁から東二番丁まで、マーブルロードおおまちは東二番丁から東一番丁までと、大通りによる区分けとは異なっている。道自体は東一番丁より西に続いているが、ビジネス街であるため、商店街組織はない。
[編集] ハピナ名掛丁
- (江戸時代:名掛丁。現在:中央一丁目、中央二丁目)
JR・仙台市営地下鉄仙台駅に近いため、商業地区としては「仙台駅西口一帯」の中に含まれる場合がある。仙台駅に近いことから他都市の地下街のような機能も持つ。パチンコ店やゲームセンター、飲食店などが立地している。
[編集] クリスロード
- (江戸時代:新伝馬町。現在:中央二丁目)
- 歩き食べ:ひょうたん揚げ
本町の専門学校・予備校地区に近いため、東四番丁とともに学生の通学路となって新学生街の様相を呈している (→仙台市の産業立地)。この街区は、横道である東四番丁・東三番丁などと一体となって面的な広がりを持っており、若者向けの店舗が立地している。仙台市営地下鉄南北線広瀬通駅、JR仙石線あおば通駅に近い。
原宿のクレープのように、歩きながら食べる安価なグルメ(ここでは「歩き食べ」という)として、笹かまぼこ屋の「ひょうたん揚げ」がここでは人気であり、一番町三丁目(ぶらんどーむ)のお茶屋の「抹茶ソフトクリーム」、仙台駅の「ずんだシェイク」と並び、仙台の三大歩き食べとなっている。
[編集] マーブルロードおおまち
- (江戸時代:大町。現在:一番町三丁目)
一番町三丁目に位置するこの商店街には、西端に東北地方で一番の売り上げを持つ百貨店「藤崎」があり、その他、宝飾店やブランドショップが立地している。この商店街は、一番町の「ぶらんどーむ一番町」と交差しており、2つの道を中心に横道にもブランドショップ、セレクトショップ、美容室などが軒を連ねている。
この街区は一番町と一体となっているため、仙台の商業統計では「一番町三丁目」として一緒されることがある。県外からの買い物客は、統計的に、この「一番町三丁目」のブロックと「仙台駅西口一帯」で最も多くの消費行動をしている。
道路としての大町は、仙台城の大手門(空襲により消失)を起点に仙台市街を東西に貫いており、江戸時代以降、仙台の東西交通軸および中心商業地として賑わった。現在は、戦後の復興期に出来た片側3車線の青葉通りに自動車の東西交通軸の地位を譲り、大町は商店街・ビジネス街として賑わっている。
1996年3月に新装された現在のアーケードには、東二番丁通りとの交差点近くのアーケード東端の上に「空中ステージ」が設置されており、SENDAI光のページェントや音楽イベント開催時にそこで演奏が行われることがある。「空中ステージ」にはパイプオルガンが設置されており、定期的に自動演奏される。
[編集] 大町
東一番丁から西公園通りまでは「大町」といい、大町はビジネス街となっている。そこから先、大橋まで道路北側の通称西公園側を「桜ヶ丘公園」、道路南側の瀟洒な住宅街を「大手町」という。また、大橋を超えて、道路北側の仙台国際センター周辺を「青葉山」、道路をはさんだ南側で、大橋側の住宅街を「川内追廻」、旧三の丸で、現在仙台市立博物館が立っているところなどを含む旧仙台城跡を「川内」という。大橋から西側の地区は、藩政時代、大名並みの知行地を持つ大身家臣の邸宅が並ぶ地区であった。