二木てるみ
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二木 てるみ(にき てるみ、1949年5月11日 - )は日本の女優、声優である。東京都世田谷区出身。本名は、岩崎輝美(いわさきてるみ)。
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[編集] 来歴・人物
1953年、劇団若草に入り、1954年黒澤明の『七人の侍』でデビューした。1955年の久松静児監督の『警察日記』で主人公に引き取られる捨て子を演じ、その自然な演技が大好評となる。それ以来、天才子役として数多くの映画やドラマに出演した。特に、1965年の『赤ひげ』(黒澤明監督)出演により、ブルーリボン賞の助演女優賞を当時の史上最年少である16歳で受賞した。
1970年代後半には、アニメーション声優としても活躍し、特に、1975年放送の『ラ・セーヌの星』では、ヒロイン・シモーヌを好演。田淵幸一選手をモデルにしたアニメ映画『がんばれ!!タブチくん!!』でもミヨコ夫人を演じた。
また、『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』の第101話においては、放送100回記念として友情出演した『ベルサイユのばら』のヒロインであるオスカルの声を演じている。
現在、朗読をライフワークにしている。小さな朗読会を定期的に開く傍ら、2006年4月銀座の博品館劇場にて「江戸に生きる会」主催の朗読会に参加、好評を博した。共演は、加藤武(文学座)、丹阿彌谷津子、若葉要。
[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
- 警察日記(1955年2月3日、日活)
- おふくろ(1955年4月10日、日活)
- 渡り鳥いつ帰る(1955年6月21日、東京映画)
- 月夜の傘(1955年8月21日、日活)
- 続警察日記(1955年11月16日、日活)
- 愛情(1956年4月25日、日活)
- 流離の岸(1956年6月21日、日活)
- ねんねこ社員(1956年7月25日、大映)
- 感傷夫人(1956年10月24日、日活)
- 誰かが殺される(1957年1月9日、大映)
- 母と子の窓(1957年5月28日、松竹)
- ひばりの三役 競艶雪之丞変化(1957年11月17日、新東宝)
- 怒りの孤島(1958年2月8日、日映)
- 母三人(1958年2月18日、東京映画)
- つづり方兄妹(1958年8月23日、東京映画)
- デン助のワンタン親父とシューマイ娘(1959年1月27日、東京映画)
- 伴淳のおじちゃん(1959年2月4日、松竹)
- 僕らの母さん(1959年3月29日、東京映画)
- 伴淳の三等校長 (1959年6月1日、松竹)
- 愛の鐘(1959年6月23日、東京映画)
- かあちゃん(1961年3月15日、新東宝)
- 赤ひげ(1965年4月3日、東宝)
- 白鳥(1966年10月29日、日活)
- 伊豆の踊子(1967年2月25日、東宝)
- 花の宴(1967年12月23日、松竹)
- 孤島の太陽(1968年9月21日、日活)
- 幕末(1970年2月14日、中村プロ)
- 樺太1945年夏 氷雪の門(1974年8月17日、JPM)
- 悪魔が来りて笛を吹く(1979年1月20日、東映)
- 茗荷村見聞記(1979年4月28日、現代プロ)
- がんばれ!!タブチくん!!(1979年11月10日、東京ムービー新社)-声優
- がんばれ!!タブチくん!! 激闘ペナントレース(1980年5月3日、東京ムービー新社)
- がんばれ!! タブチくん!! あゝつっぱり人生(1980年12月13日、東京ムービー新社)
- 春駒のうた(1986年3月22日、共同映画)
- 街は虹いろ 子ども色 (1987年12月10日、にっかつ)
- 鍵(1997年10月18日、東映)
- 三文役者(2000年12月2日)
- 夢は時をこえて 津田梅子が紡いだ絆 (2001年2月10日、日本映画新社)
- 日本の黒い夏 冤罪(2001年3月24日、日活)
- コンセント(2002年2月2日、BS-i)
- Deep Love 劇場版 アユの物語(2004年4月1日)
[編集] テレビドラマ
- ザ・ガードマン 第9話「情事の終り」(1965年、大映テレビ室、TBS)
- 青春とはなんだ 第18話「制服の日誌」(1966年2月20日、日本テレビ)
- 徳川家康 (NHK大河ドラマ)(1983年 徳姫の小侍従)
- 義経 (NHK大河ドラマ)(2005年 源頼朝の乳母、比企尼)
[編集] アニメーション
- ラ・セーヌの星(シモーヌ)
- ゴワッパー5 ゴーダム (岬洋子)
- ルパン三世 (TV第2シリーズ) (オスカル)