人生ゲームハイ&ロー
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人生ゲームハイ&ロー(じんせいゲームハイアンドロー)は、TBSで1979年10月から月曜19:30~20:00に放送されていたクイズ&ゲーム番組である。司会は愛川欽也。
「コメットさん」などのシリーズで長年親しまれたテレビドラマ枠「ブラザー劇場」の後継番組として、引き続きブラザー工業の一社提供番組による「ブラザーファミリーアワー」の最初のシリーズとして番組がスタートした。
なお、後身番組の「社長ゲームハイ&ロー」(しゃちょうゲームハイアンドロー)、「貴女も社長ハイ&ロー」(あなたもしゃちょうハイアンドロー)、「社長かヒラか!ハイ&ロー」(しゃちょうかひらか!ハイアンドロー)も一部を除いて同じルールである(これら3番組は「ブラザーファミリーアワー」でない枠でオンエアされた、また、「社長ゲーム」ローカル枠のため放送されていない地域もある。)。
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[編集] ルール
- 三人一組の家族が毎回3チーム出場。「貴女も社長」は初期は男女ペアだったが後期(「社長かヒラか」も)は女性1人での出場となった。女性1人での出場となってからは毎回パートナーとして3名の男性がレギュラー出演した。
- パートナーは当初岡村清太郎、東京平、南雲祐介の3名であったが、「社長かヒラか」の途中より五代高之、星ルイス(故人)、南雲に変更となった。
- パートナーはオープニング時に各出場者が希望するパートナーを指名できるが、同じパートナーが2名以上から指名された場合、トランプを引き数の大きい方が希望の指名者とパートナーとなる。但し、Aは双六では1だが、このコーナーでは14(一番上)と判定された。また稀に3チームすべてから同じパートナーを指名されたことがあり、この場合最も大きい数字を引いたチームが指名者、2番目に大きい数字を引いたチームが第2希望のパートナーを指名できる。トランプの出た数字が同じ場合は引き直しとなる。ちなみにパートナーの成績は後期には南雲が突出する傾向があり(岡村と東→五代と星はほぼ互角の成績であった)、末期は指名者が競合するのは殆ど南雲であった。
- サイコロの代わりにトランプの出た目の数を双六の要領で進んでいく(社員(ヒラ)→係長→課長→部長→重役→社長)。各マスごとに「指示カード」があり、司会者がこれを読み上げる。
- 社員は15マス、係長~重役クラスは10マスで、56マスで社長となる。社長への達成はトランプの数字がオーバーしても戻されることなく社長達成。
- ゲーム開始時の持ち点である初任給は「人生ゲーム」と「社長ゲーム」は5万円、「貴女も社長」と「社長かヒラか」の初任給は2万円。
[編集] マスの説明
- クラブ…昇格クイズ、社員・係長・部長クラスに必ず1マスある(たいてい10・20・40番マス前後にある)。重役クラスには当初なかったが、「社長かヒラか」の途中より設定され重役でクイズに正解すると社長となる。
- ゴールデンクラブ…課長にあるバックが黄緑色のクラブのマス(30か31番マスにある)、二階級特進クイズ
- ハート…「人生ゲーム」では「御家族のコーナー」、「社長ゲーム」以降は賞品獲得クイズ
- ダイヤ…財産作りのコーナー
- スペード…不運のコーナー、社員・係長・課長の最終マス(15・25・35番マス)には必ずあり、他に社員の4~13番のうちの2マス、係長の17~19のうちの1マスと23番マス、課長の27~33のうちの2マス、部長の38~43番のうちの2マス、重役の47または49・51・53番マスにある。
- シルバースペード(「貴女も社長」からのこの名称になる)…定年(45番)、倒産(55番)にあるバックの色が銀色のスペードのマス。倒産はのちに「クビ」に表現が変わる。
- キンキン・マーク(誰かが一度止まったマスが司会者(愛川)の似顔絵が書かれたマークに替わる)。番組によって「ジョーカーマーク」「エンジェルマーク」と名前が変わる。
- 双六盤の左右にはカードを変更するスタッフがいて、誰かが一度止まったマスを歴代の司会者の似顔絵が書かれたマークに替えている。上方層のマスをかえる為にリフト式となっていた。)
- ゴールデンハート…社長かヒラか~から追加。最高級の目玉賞品が置かれている。
[編集] マスの内容
- クラブでは、ハイ&ロークイズが出題される。問題はすべて「○○は、××(大体の場合、数値が入る)より上か下か?」の形式である。正解すると1階級昇格する。ゴールデンクラブのクイズに正解すると一気に2階級昇格し重役(46のマス)になる。末期には三択形式に変更されていた。
- ハートとダイヤは「人生ゲーム」の初期は共に指定の金額を払い、ハイ&ローボックスに挑戦する形式だった。その際ハートは装飾品や趣味の道具、ダイヤは家電製品や家具などと区分けされていた。「人生ゲーム」の途中からハートでクイズが登場し、末期にハートはクイズ、ダイヤはハイ&ローボックスの選択と完全に区分けされた。
- ハイ&ローボックスは縦2段に置かれ、上か下かを選択する。片方は豪華賞品(支払金額より高い賞品)、もう片方はハズレ賞品(支払金額より安い商品)が隠されており、開けたボックスの賞品を獲得する。「あなたも社長」以降は、ハズレ賞品は各週毎にテーマが設けられ、それに基づいた賞品が日替わりで設定されていた。。(割り箸、文具、栗、ぶどうなど)
- ハートの賞品をかけたクイズも指定の金額を払って挑戦する。問題はクラブと同じ「上か下か?」形式で「貴女も社長」以降はパートナーが解答していた。この場合、正解すればもちろん賞品獲得で、不正解の場合は何もなし。
- スペードでは、1つか2つのペナルティが課せられる。ペナルティは出世争いで不利になる物(「降格(降格するクラスの最終マス(社員の場合はふりだし)に戻される。重役クラスには2階級降格もある)」か「1回休み」)と、財産が没収される物(「所持金半額(または全額)没収」か「獲得賞品一品または全品没収」)の2種類がある。「社長ゲーム」までは無条件にペナルティを受けなければならなかったが、「貴女も社長以降」はくじ引きで罰が免除されたり、クイズに解答し正解すると罰が軽くなる救済措置(「1ランク格下げか1品没収」というように2種類のペナルティを宣告され、2人に同じクイズを出題。2人とも間違えば両方のペナルティを受ける。片方正解ならどちらかを選択。両方正解なら免除)もあった。スペードに止まったときの愛川の「突然ですが!」は今や伝説となっている。番組名変更後は、スペードガール(アシスタントのひとり)が獲得賞品のうちの一品または全品没収するペナルティも設定される。没収された商品の一つは視聴者にハガキ応募でプレゼントされた。一品没収は、商品を複数所持している場合は高価な商品を没収される。「社長かヒラか」では平社員のスペードに「1曲唄う」というペナルティが設定され、出場者の得意な唄を唄えばペナルティを償ったことになる。但し童謡は不可であった。
- シルバースペードには以下の2種類がある。
- 45番マス(部長の最終マス)は「定年」と呼ばれ、全賞品、賞金を持ってゲーム終了となる。番組名変更後からは、「定年」か「再就職」(全財産没収後、所持金5万円で平社員より再スタート)となるか選択できるようになった。
- 55番マス(重役の最終マス、ゴール(社長)の1マス前)は「倒産」となり、全賞品、賞金没収されて失格となる。シルバースペードとなってもルールに変化はない。「社長かヒラか」からは「クビ」と名称は変わるが、内容は変わらない。
- 何れもクイズ制度が導入されてからは出場者・パートナー共に正解すれば免除、どちらか片方が正解すれば全財産没収となるがゲームは続行できた。
- 「貴方も社長」では一旦スタジオの照明が消え、「社長かヒラか」では各席に置かれている回転灯が点灯し解答用のボードがシルバースペード専用の赤フレーム(普通のスペードは青フレーム)が用意されるというイベントがあった。
- キンキン・マークは、ライバルチームを5マス後退させ、さらに、好きな賞品を1つライバル(番組後期はスペードガールに没収された商品も含まれる)から奪うことができる。番組名変更後は、「ジョーカー・マーク(「社長ゲーム」/「貴女も社長」)」「エンジェル・マーク(「社長かヒラか」)」と名称は変わるが、内容は変わらない。
- 社長のマスに止まって上ったチームは10万円が昇給され、1番で社長へ行くと優勝となり、ボーナスゲームの権利も獲得する(係長には1万円、課長には2万円、部長には3万円、重役には5万円がそれぞれ昇給される)。
- 各チームが7回引いたらゲーム終了、優勝チームは「ボーナスゲーム」(課長コースから社長コースまでのいずれか)を行う。
- ボーナスゲームは、双六ゲームで使用されなかった残りのトランプで、数当てゲームを行う。
- まず、基準となるカードを1枚開け、次のカードを指定する。但し、上か下かを判断するのが難しいカード(7・8・9が中心)が出たら、1回だけ指定し直すことができた。
- そのカードを開ける前に、その数が前に開けたカードの数より上か下かを予想。(但し、Aは双六では1だが、ボーナスクイズでは14(一番上)、同点は上と判定された。このため、13が出た後、次に選んだカードを下と予想したものの、結果はAとなり、これで失格になることやAが出た後、次に選んだカードを下と予想したものの、結果がまたAとなり、これは上となるために失格となることも年に1回はあった。)
- ボーナスゲームは5回予想するが、予想が当たれば次のカードを同じように予想し、パーフェクト達成でそのコースの最高賞金(社長コースは100万円、など)を獲得できる。
- 途中で失敗しても、正解した段階で獲得出来る賞金の半額を獲得する。
- 「社長かヒラか」の末期には、階段形の電照式の筐体が用意され、段階毎に未挑戦は白、挑戦中は赤、クリアは緑のランプが点灯した。
[編集] 放送時間・タイトル・司会者・ネット局・スポンサー
放送時間は当初、月曜19時30分~20時だったが、後に放送時間・タイトル・司会者を変えて「社長ゲームハイ&ロー」(司会・小島一慶/1982年10月~1983年3月/日曜14:30~15:00)、「貴女も社長ハイ&ロー」(司会・玉置宏/1984年10月~1985年3月/月曜~金曜12:00~12:40)、「社長かヒラか!ハイ&ロー」(司会・湯原昌幸/1985年4月~6月/放送時間同)となった。また、ネット局についてはJNN各局と秋田放送、山形放送、北日本放送で放送されていた(なお、ABS・YBC・KNBは別時間の放送。但し「社長ゲーム─」までは継続放送されたが、それ以降の番組についてはJNNのみの放送のため、放送時間・タイトル変更と同時に打ち切った。また、「社長ゲーム」はローカル枠のため、放送されていない一部系列局あり。)。また、当初は放送枠が「ブラザーファミリーアワー」だったため、ブラザー工業単独のスポンサーであったが、放送時間・タイトル変更とともにスポンサーから撤退し、複数社のスポンサーになった。
[編集] ボードゲーム
[編集] 番組の変遷
TBS系列 月曜19:30~20:00枠 | ||
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前番組 | 人生ゲームハイ&ロー | 次番組 |
ブラザー劇場 コメットさん(第2期) |
クイズ天国と地獄 | |
TBS系列 日曜14:30~15:00枠 | ||
加世子の仔猫の館 ※土曜23:35へ移動 |
社長ゲームハイ&ロー | ローカル枠 |
TBS系列 月曜~金曜12:00~12:40枠 | ||
ヒット歌謡大全集 | 貴女も社長ハイ&ロー ↓ 社長かヒラか!ハイ&ロー |
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