伝七捕物帳
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- 捕物作家クラブにより創造された黒門町の伝七を主人公とした時代小説。陣出達朗・野村胡堂他、多くの作家が執筆している。
- 上記を原作とした映像化作品。以下のものがある。
伝七捕物帳(でんしち・とりものちょう)は中村梅之助主演の人気痛快時代劇。
- 日本テレビ版:製作はユニオン映画。1973年10月2日から1977年10月11日まで(全160話)、毎週火曜日午後8時より放送。
- テレビ朝日版:製作は国際放映、テレビ朝日。1979年2月11日から1979年9月23日まで、毎週日曜日午後8時より放送。
[編集] 内容
「遠山の金さん」で人気スターとなった中村梅之助が岡っ引きの「黒門町の伝七」を演じる。
物語のラストでみんなで2本の指を拍子木のように打って「めでてぇな」と言うのが締めになっていた。
彼の十手の房は本来は与力をあらわす紫色である。これは元々伝七が罪人であったのを、彼の器量に惚れ込んだ奉行(中村梅之助・二役)から特別に罪を許されると共に直々に岡っ引きに任じられたためである。普通の岡っ引きというのは同心がポケットマネーで雇っているわけだが、彼の場合は奉行に雇われた岡っ引きという特殊な立場であった。
伝七が一度だけ(?)この紫の十手の権力を行使したことがあった。情けを掛けて罪を見逃してあげたい人を伝七たちが解き放とうとしていたところを、南町奉行の同心が捕縛しようとする。伝七たちが助けて欲しいと懇願するも岡っ引き風情が何を言うと拒否。そこで伝七はその同心に小声で言う。あまりこういう事は言いたくないのだけど、この紫の房は与力の格。これだと南町の同心が北町の与力にたてついた事になるんですよ、と。
[編集] 変更点
この番組は日本テレビ版とテレビ朝日版では若干の設定の相違がある。例えば日本テレビ版では伝七は独身だがテレビ朝日版では妻子がいる。
[編集] 日本テレビ版
配役
- 黒門町の伝七:中村梅之助
- がってんの勘太:高橋長英
- かんざしの文治:今村民路(現:藤川矢之輔)
- お美代:紀比呂子
- 小春:和田幾子
- 藤助:中村靖之介
- 赤っ鼻の五平:瀬川新蔵
- ちょろ松:稲吉靖司
- 新吉:続木太郎
- お玉:呉恵美子
- 早瀬市之進:北相馬宏
スタッフ
- 企画:野崎元晴(NTV)、中井景(バリアンツ)
- プロデューサー:増井正武、鈴木潔、森田義一(NTV)
- 原作:陣出達朗
- 脚本:櫻井康裕、杉山義法、池田一朗・他
- 監督:奥中惇夫、斎藤光正、山田達夫・他
- 音楽:小川寛興(選曲;鈴木清司)
- 主題歌「江戸の花」
- 協力:バリアンツ、前進座
- 製作:ユニオン映画
日本テレビ系 火曜20時台 | ||
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テレビ朝日系 日曜20時台 | ||
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