橋幸夫
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橋 幸夫(はし ゆきお、本名:橋 幸男(読み同じ)、1943年5月3日~)は、日本の歌手。東京都荒川区出身。
俳優の橋龍吾は息子。演歌歌手の橋宏之(ひろゆき)は甥にあたる。
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[編集] 来歴
遠藤実、吉田正に師事し、1960年に「潮来笠」でビクターレコードからデビュー、同曲で日本レコード大賞新人賞受賞。後にデビューした舟木一夫、西郷輝彦とともに「御三家」として人気を集める。御三家として活躍していた頃、ステージ上で観客に紛れた暴漢に襲われたことがある。そのときに負ったケガが原因で、現在でも左手の薬指が伸ばせないという後遺症が残っている。神戸芸能社で仕事をした時期もある。「御三家」はミレニアムの時期にG3Kと名乗り、ユニットとして活動したこともある。
1962年、吉永小百合とのデュエット曲「いつでも夢を」が30万枚以上を売り上げる大ヒットとなり、第4回日本レコード大賞を受賞した。1966年、「霧氷」で再び第8回日本レコード大賞を受賞。人気と実力を兼ね備えた若手ナンバーワン歌手と目され、映画に出演したこともある。
1980年前後に巻き起こった漫才ブームの時期、ザ・ぼんちのぼんちおさむが橋幸夫のものまねを頻繁に披露。歌手としてはやや低迷していた橋にもスポットが当たった。ぼんちおさむが橋の真似をする時のポーズ「あれ~」を、1981年に橋本人がサンヨー食品のテレビCMで演じ、逆パロディとして話題になった。
歌手の他に、俳優としても活躍、著書に認知症の実母の介護生活を綴った「お母さんは宇宙人」がある。
プロ野球千葉ロッテマリーンズのファンである。
2005年、橋のデビュー45周年を記念して茨城県潮来市の前川あやめ園に記念碑が建てられた。映画「潮来笠」で橋が演じた潮来の伊太郎をモチーフとしたブロンズ像、「潮来笠」の一番の歌詞が刻まれた歌碑、「潮来笠」「伊太郎旅唄」「いつでも夢を」「恋のメキシカンロック」「盆ダンス」の5曲が流れるジュークボックスのセット。
2005年のNHK紅白歌合戦でのスキウタアンケートの中間発表では「いつでも夢を」「潮来笠」「霧氷」と3曲がトップ10に登場。最終結果でも「いつでも夢を」が紅組22位、「潮来笠」が白組68位に登場したものの、肝心のNHK紅白歌合戦には落選した。
[編集] 代表曲
- 潮来笠
- おけさ唄えば
- 木曽ぶし三度笠
- 江梨子
- 若いやつ(TBS連続ドラマ「若いやつ」主題歌)
- いつでも夢を(橋幸夫&吉永小百合)
- 吉永小百合とのデュエットで有名なこの曲だが、当時は二人とも多忙な日々を送っていたためスケジュールが全く合わず、別々にレコーディングした音源を一つにミキシングして発売したという。なお吉永の歌がオケと合わず、やむなくピッチを上げて、オケと合わせた。
- 舞妓はん(松竹映画「舞妓はん」主題歌)
- 恋をするなら
- あの娘と僕~スイム・スイム・スイム~
- 雨の中の二人
- 霧氷(第8回日本レコード大賞受賞曲)
- 恋のメキシカンロック(メキシコシティオリンピック開催に合わせて作られた)
…他
[編集] 映画
- 潮来笠
- いつでも夢を
- 花の舞妓はん