佐多岬
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佐多岬(さたみさき)は、鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠に位置し、大隅海峡に面する岬。北緯30度59分10秒、東経130度39分42秒。大隅半島のみならず、九州本島の最南端にあたる。霧島屋久国立公園に含まれる。
四国最西端の佐田岬(さだみさき)と字や読みが似ているので注意。
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[編集] 地理
- 岬の北100m足らずの所を北緯31度線が通過しており、緯度だけで言うならばニューデリーやカイロと同緯度である。
- 北東から伸びてきた大隅半島が細まり海へと没する地点で、岬の先にもしばらく岩礁が続く。中生代の砂岩や頁岩が互層を成した海食崖が見られる。
- 岬の東方に枇榔島が、岬から岩礁を隔てて南方100mに大輪島が浮かぶ。
- 大輪島には1871年(明治4年)初点灯の佐多岬燈台が立つ。海抜60m、光達21.5海里。初代の建物は、明治初期の日本で多くの灯台を手がけた英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計だったが、太平洋戦争で空襲を受けたため、1950年に再建された。
- かつては陸の孤島だったが、1960年代より国立公園指定、道路の開通など観光開発が進んだ。
- 一帯に群生するソテツは「鹿児島県のソテツ自生地」として国の特別天然記念物に指定されている。他にもハマユウ、ビロウなどの亜熱帯植物が自生する。
[編集] 交通
[編集] その他
- 最南端地点へは有料道路の佐多岬ロードパークウェイ(いわさきグループ)を経由する必要があるが、自動車専用道路であり、自転車・徒歩での通行は禁止されている。なお、通行可能であるのは8時から17時(夏季は18時)迄である。
- テレビ局の密着取材のもと行われた小学生の自転車旅行の際は、特別扱いで通行が認められた。
- 最南端地点にある展望台へ入場するには入場料(100円)が必要であるが、2006年12月現在、災害のため閉鎖されている。
- 上記有料道路を通らずに、海岸線を徒歩で行くルートを示したシェルパ斉藤の手記がBE-PAL誌に掲載された。
- 大泊(佐多岬ロードパークウェイ入口)-佐多岬間のバス(大隅交通ネットワーク)があったが、2006年11月8日に廃止された。
[編集] 外部リンク
- 佐多岬(南大隅町ホームページ)
- 佐多岬灯台の過去12時間の気象データ(鹿児島海上保安部)
- 佐多岬と灯台 画像と訪問記。
- 大隅半島佐多岬 写真集ページ。
- 佐多岬・最南端へ続く道 ロードパーク回避ルートの踏破記。
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