八十日間世界一周 (映画)
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八十日間世界一周 Around the World in 80 Days |
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監督 | マイケル・アンダーソン |
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製作 | マイケル・トッド |
脚本 | S・J・ペレルマン ジェームズ・ポー ジョン・ファロー |
出演者 | デヴィッド・ニーヴン カンティンフラス |
音楽 | ヴィクター・ヤング |
撮影 | ライオネル・リンドン |
公開 | 1956年10月17日 アメリカ |
上映時間 | 169分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
八十日間世界一周(Around the World in 80 Days)は、1956年のアメリカ映画。ジャンルはアドベンチャー。
目次 |
[編集] 作品概要
ジュール・ヴェルヌ原作の同名小説を原作とする。この小説は1956年、ハリウッドで"Around the World in 80 Days"(日本語題名はそのまま「八十日間世界一周」)として映画化された。大プロデューサーとして知られたマイケル・トッド(Michael Todd)がプロデュース、イギリス出身の若手監督マイケル・アンダーソン(Michael Anderson)が監督し、配給はユナイテッド・アーティスツ社であった。トッド自身の肝煎りで開発された「トッドAO方式」でワイドスクリーン撮影された大作で、日本を含む世界各国の多彩な風景をカラー撮影で楽しめる観光映画に仕上がった。
主演のフォッグ氏役には品の良い紳士的風貌の持ち主である名優デヴィッド・ニーヴン、パスパルトゥー役にはカンティンフラスのニックネームで知られたコメディアンのマリオ・モレノ、アウダ役は新進女優であったシャーリー・マクレーンがそれぞれ充てられた。
数十人の有名な俳優が部分部分に入れ替わり立ち替わり登場したので、俳優と観客にとっては「スターを探せ」ごっこを楽しむことができ作品の魅力を高めた(たとえば、端役に過ぎない酒場のピアノ弾きがフランク・シナトラであったというようなお遊びである)。ちょい役で出演することをこの作品以来「カメオ出演」というようになった。
[編集] キャスト
- デヴィッド・ニーヴン - フォッグ
- カンティンフラス - パスパルトゥー
- シャーリー・マクレーン - アウダ姫
- ロバート・ニュートン - フィックス刑事
- ジョー・E・ブラウン
- マレーネ・ディートリッヒ
- ロナルド・コールマン
- マルティーヌ・キャロル
- シャルル・ボワイエ
- トレヴァー・ハワード
- ノエル・カワード
- フェルナンデル
- グリニス・ジョンズ
- フランク・シナトラ
- ピーター・ローレ
- ハーミオン・ジンゴールド
- キャロル・ホワイト
- ジョン・キャラダイン
- アンディ・ディヴァイン
[編集] 受賞
- アカデミー賞授賞
- アカデミー賞ノミネート
- 最優秀美術監督賞 - ケン・アダム(Ken Adam)、ロス・ダウド(Ross Dowd)とジェームズ・W・サリバン(James W. Sullivan)
- 最優秀衣装デザイン賞 - マイルズ・ホワイト(Miles White)
- 最優秀監督賞 - マイケル・アンダーソン(Michael Anderson)
[編集] その他
ビクター・ヤングのテーマ曲"Around the World"は、映画音楽の名曲として知られるだけでなく、格調高く優雅な曲調が「世界旅行」のイメージに合致していることから、テレビ・ラジオなどで旅行を表現するジングルにしばしば使われている。たとえば、「兼高かおる世界の旅」のテーマ曲などがその例である。
[編集] 関連事項
- 80デイズ:2004年に制作されたリメイク版
1941: わが谷は緑なりき | 1942: ミニヴァー夫人 | 1943: カサブランカ | 1944: 我が道を往く | 1945: 失われた週末 | |