八重瀬町
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八重瀬町(やえせちょう)は、沖縄本島南部の町。2006年1月1日、島尻郡東風平町と具志頭村が合併して誕生。
当初は南風原町、大里村を含む4町村で法定協議会を設けて協議していたが、南風原町の離脱により協議会が解散となり、2町村のみで合併することとなった。
目次 |
[編集] 地理
150m前後の、第三紀層から成る丘陵地帯。北部を饒波川が西流する。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
[編集] 沿革
- 1908年4月1日、島嶼町村制により東風平間切、具志頭間切がそれぞれ東風平村、具志頭村となる(具志頭は当時「ぐしちゃん」と読んだ)。
- 1954年、具志頭の読み方が「ぐしちゃん」から今の「ぐしかみ」に変更される。
- 1979年10月1日、東風平村が町制施行、東風平町となる。
- 2002年、東風平町、具志頭村、南風原町、大里村(現南城市)の4町村の合併構想が浮上し、合併協議会を設立。しかし、南風原町が合併に消極的になったため2004年9月に合併協議会を解散(大里村は与那原町の反対で合併構想が頓挫した玉城村・佐敷町・知念村のグループに参加し、2006年南城市を誕生させる)。
- 2004年秋、東風平町、具志頭村の2町村の合併に向け合併協議会を設立。
- 2006年1月1日、東風平町と具志頭村が合併し八重瀬町が誕生。
[編集] 行政
[編集] 地域
旧東風平町と旧具志頭村に分けることが多く、小・中学校の校区は旧町村ごとに分かれている。
なお、合併後の地名表記は「旧町村名」をそのまま「八重瀬町」に読み替えるだけで、ほぼ同じ時期に合併したうるま市、宮古島市、南城市とは違い、合併前の旧町村名が残らない。 例:
- (旧)島尻郡東風平町字友寄→島尻郡八重瀬町字友寄
- (旧)島尻郡具志頭村字与座→島尻郡八重瀬町字与座
[編集] 旧東風平町
- 伊覇(いは)
- 上田原(うえたばる)
- 小城(こぐすく)
- 宜次(ぎし)
- 東風平(こちんだ)
- 志多伯(したはく)
- 高良(たから)
- 当銘(とうめ)
- 友寄(ともよせ)
- 富盛(ともり)
- 外間(ほかま)
- 屋宜原(やぎばる)
- 世名城(よなぐすく)
[編集] 旧具志頭村
- 安里(あさと)
- 新城(あらぐすく)
- 大頓(おおとん)
- 具志頭(ぐしちゃん)
- 後原(こしはら)
- 仲座(なかざ)
- 長毛(ながもう)
- 玻名城(はなしろ)
- 港川(みなとがわ) 1968年に約1万8千年前の古代人が発見された。(地名から港川人と命名された)
- 与座(よざ)
[編集] 教育
- 高等学校
- 中学校
- 八重瀬町立東風平中学校
- 八重瀬町立具志頭中学校
- 小学校
- 八重瀬町立東風平小学校
- 八重瀬町立具志頭小学校
- 八重瀬町立白川小学校
- 八重瀬町立新城小学校
- 養護学校
- 沖縄県立島尻養護学校
[編集] 施設
- 東風平運動公園
- 東風平運動公園体育館
- 東風平運動公園野球場
- 東風平運動公園ソフトボール場
- 東風平運動公園陸上競技場
- 東風平運動公園多目的広場
- 東風平運動公園サッカー場
- 東風平運動公園テニス場
- 西部プラザ公園多目的広場
- 具志頭社会体育館
- 具志頭運動公園
- 具志頭運動公園多目的広場
- 具志頭運動公園陸上競技場
- 具志頭テニス場
- 八重瀬公園多目的広場
- 八重瀬町営プール
[編集] スポーツ
- 合併前の東風平町は2003年より北海道日本ハムファイターズが二軍のキャンプ地として使用していた。しかし一軍のキャンプ地である沖縄本島北部の名護市との間で選手やコーチの往来に不便があるため、2006年はキャンプ後半の日程を北部の国頭村で行い、2007年からは全日程を国頭に移すことになった。したがって合併後の八重瀬町として日本ハムの二軍キャンプが行われたのは2006年の前半のみということになる。
[編集] 交通
- 最寄りの空港は那覇空港。
[編集] 路線バス
那覇バスターミナルから南風原町を通って糸満市(糸満バスターミナル)や南城市(百名バスターミナル・玉泉洞)方面に向かう路線がほとんどで、糸満バスターミナルから南城市方面に向かう路線もある。町内を通るバスは琉球バス交通と沖縄バスの2社で運行されている。
- 那覇バスターミナルと糸満バスターミナルとを結ぶ路線
すべて沖縄バスが運行している。
- 34番(糸満線・東風平経由)
- 35番(糸満線・志多伯経由)
- 100番(白川線)
- 那覇バスターミナルと南城市方面とを結ぶ路線
すべて琉球バス交通が運行している
- 50番(百名線・東風平経由)
- 51番(百名線・船越経由)
- 53番(志喜屋線・南回り奥武島経由)
- 54番(前川線)
- 83番(玉泉洞線)
- 糸満バスターミナルから南城市方面に向かう路線
- 36番(糸満新里線、沖縄バス)
- 81番(西崎向陽高校線、琉球バス交通)
- 82番(玉泉洞糸満線、琉球バス交通)
[編集] 道路
- 一般国道
- 一般県道
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 出身有名人
- 謝花昇 沖縄県における自由民権運動の父
- 大城友弥
- 平良朝治 元ウェイトリフティング選手。国体5連覇(1984年 - 1988年)。ロサンゼルスオリンピック (1984年)・ソウルオリンピックに連続出場。
- HITOE(新垣仁絵) 歌手
[編集] 郵便・電話
[編集] 郵便
郵便は合併前は、東風平・具志頭両郵便局それぞれで旧町村ごとに集配業務を行っていたが、合併と同時に東風平郵便局に一元化した(具志頭郵便局は無集配となった)。さらに集配業務再編に伴い2007年春より、郵便物の区分・集配業務を隣町の南風原町の南風原郵便局に集約し、東風平郵便局は町内に配達される郵便物の配達のみを行うことになっている。郵便番号は以下の通りとなっている。
- 東風平郵便局:901-04xx(東風平)、901-05xx(具志頭)
[編集] 電話
市外局番は復帰前093だったが、1972年の本土復帰とともに098993、1976年には098998に変更された。長らく現町域内の通話は市内局番がなく加入者番号の4桁をダイヤルするだけだった。そして1990年12月に那覇市や周辺市町村とともに098に統一され、旧市外局番の末尾の「998」が市内局番となり、現町域内でもようやく市内局番が導入された。これまで域外の市内通話は市外局番から10桁ダイヤルしていたのを市内局番からの7桁で済む反面、域内通話はこれまでの4桁から市内局番の998から7桁ダイヤルしなければいけなくなった。以降市内局番は998のほかに、835や840といった8から始まる市内局番も出てきた(他の市町でも使用されているため加入者番号の頭1桁で地域を分けている)。電話の開設・移転が窓口受付だった頃は那覇市の那覇電報電話局で行っていた(現在は116をダイヤルするのみ)。
[編集] 備考
現在の町役場である旧具志頭村役場は2001年まで具志頭中学校の校舎で、旧・村庁舎と中学校の狭隘・老朽化で中学校を北側に新築移転したうえで、旧中学校舎を改装して移転した。同じく東風平庁舎である旧東風平町役場も旧・村庁舎の老朽化でもともと病院だったのを改装して移転したものである。
[編集] 外部リンク
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