共働き
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共働き(ともばたらき)とは、婚姻した男女がともに収入を得る仕事を持っている状態。「共稼ぎ(ともかせぎ)」という言葉が敬遠されて使われるようになった。片方がパート、アルバイトの場合には、共働きとは言わない場合もある。
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[編集] 概要
家庭に対する価値観の変化や家電製品の普及による家事労働の軽減、女性の社会進出(賃金労働者化)に伴い、女性が結婚しても仕事をやめずそのまま従業し続ける世帯が増加した。共働き家庭の中には、DINKSと呼ばれる共働きで子供を産まないという夫婦も認知されている。
ただし、結婚後も全ての共働き夫婦が共働きを望んでいるかというと、そうは言いきれない。例えば三浦展は著書『下流社会』において「主婦は、結婚後は専業主婦となることを理想としている」と述べているし、小倉千加子は若い女性の専業主婦願望を「新・専業主婦志向」と呼んでいる。1990年代以降の共働き世帯の増加には、性別役割分担意識の変化と同時に、経済的事情が影響しているとみられる。
夫が働き、妻は専業主婦として家事に従事するという形体から共働きへの変化は、消費活動や労働・福祉行政など、社会の様々な部分へ影響を及ぼすことになる。
[編集] 影響例
以下では、共働きによる影響をいくつか上げる。
[編集] その他
大分県日田市は2006年2月に、同市役所に夫婦がともに勤める者に対して給与を2割削減することを計画したが、反対を受け撤回した。
[編集] 関連項目
- 女性の就職率がM字型になっている現象のこと。これはいったん就職した女性が結婚に伴い退職し、子育てが一段落した後再び就職するため、結婚が多い世代の就職率がへこむことによってMの字の様に見えることから、そう呼ばれる)