内地
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内地(ないち)は
- 辞書的な意味では、ある国の国土(特に本土)、または内陸地のこと。
- 第二次世界大戦前の日本において、外地に対する日本の本土をあらわした呼び方。本項で詳述。
- 香港、マカオ、台湾において、中華人民共和国本土を指す呼び方(中国語)。台湾ではどちらかといえば親中的なニュアンスを持つ用語とみなされる。
内地は、第二次世界大戦前の日本において、外地に対する日本の本土をあらわした呼び方。戦後、外地を全て喪失したため現代ではあまり使われない用語だが、俗に北海道や沖縄の人が本州や本土をさして、内地という場合がある。また、離島の人が本土をさして内地ということもある。
内地には以下の共通点が見られる。
- 適用される法律
- 流通通貨・・・日本銀行発行の日本圓(円)
- 国営鉄道・・・鉄道省(国鉄やJRの前身)
- 郵便電話・・・逓信省(それぞれ郵便:郵政省や郵政公社の、電話:電電公社やNTTの前身)
- 公共放送・・・日本放送協会
[編集] 1945年8月時点での内地の範囲
第二次世界大戦終結直前での内地の範囲を以下に記す。 この時点では内地は日本古来の領土を示す意味ではなく、1943年の内外地行政一元化の措置などを経て、総督府等の植民地政府がおかれない政府直轄の地域をさす言葉となっており、現在日本の主権が及んでいない地域も含まれている。