勝田正之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

勝田正之（しょうだまさゆき、1912年 11月2日 - 1991年 10月20日）は、東京都出身の実業家で、元日本電子計算社長。父・久貫は元大蔵大臣・勝田主計の弟なので正之は主計の甥にあたる。

[編集] 略歴

1935年：東京帝国大学法学部政治学科を卒業して日本銀行に入行。資金局資金課長、外国為替局の総務・業務・計理の各課長を歴任。
1952年 8月：日銀鹿児島支店長に就任。3年3ヶ月務めた後、前橋支店長、検査役、札幌支店長を歴任。
1960年 9月：日銀為替管理局長に就任。
1962年 5月：日銀文書局長に就任。
1964年 7月：日銀発券局長に就任。
1966年 11月：退官し日本電子計算の社長に就任。
1969年 5月：日本証券金融の監査役に就任。
他に日本情報センター協会副会長を務め、日本電子計算の社長を辞任後は会長に就任した。

[編集] 閨閥

勝田正之は勝田主計の甥なので、元日本債券信用銀行頭取の勝田龍夫は正之の従兄ということになる（龍夫は主計の四男）。また、テレビ朝日アナウンサーの勝田和宏（主計の曾孫、龍夫は和宏の大伯父）とも親戚にあたる。

勝田正之の妻・寿々子は三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫娘で、寿々子の父・康弥は弥太郎の三男にあたる。正之・寿々子夫妻は1男2女をもうけた。正之の弟が東大工学部機械工学科卒業後三菱商事に入社したのも、正之・寿々子夫妻の長男が慶應義塾大学法学部卒業後三菱重工業に入社したのも、三菱の創業者一族・岩崎家と閨閥で結ばれたことが関係していると考えられる。なお市川毛織顧問の杉本甫は勝田の義兄にあたり、古生物学者の岩崎泰頴は寿々子の甥にあたる。また岩崎泰頴の妹、すなわち寿々子の姪にあたる由利子は泰頴の大学院の先輩で古生物学者の鎮西清高に嫁いだ。