北の丸公園
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北の丸公園 | |
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概要 | |
管理事務所 | 東京都千代田区北の丸公園1番1号 (環境省皇居外苑管理事務所北の丸分室) |
開園時間 | 全日開放 (一部地区のみ夜間19:00まで) |
交通 | 東京メトロ東西線竹橋駅 徒歩5分 東京メトロ半蔵門線 都営地下鉄新宿線九段下駅 徒歩5分 自動車の場合は「北の丸公園入口」から乗り入れ可能 |
公式HP | 皇居外苑ウェブサイト |
敷地面積 | 193,297m² |
- 北の丸公園は東京都千代田区にある環境省の管理する国民公園の一つ。本稿で記載。
- 北の丸公園は上記公園に由来する東京都千代田区の町名の一つ。
北の丸公園(きたのまるこうえん)は、東京都千代田区北の丸公園にある国民公園。その名のとおり、江戸城の北の丸であった場所である。多くの文化施設を公園内に持ち、旧江戸城の遺構(田安門、清水門はいずれも重要文化財に指定)も多く、皇居外苑や日比谷公園などと並んで都会のオアシス的な公園である。園内には道路があるため、自動車での乗り入れもでき、有料駐車場も備えている。
目次 |
[編集] 歴史
元々太田道灌らが江戸城を築城した際に、関東の守護神でもあった築土神社(旧田安明神)の旧地であり、のち、徳川家康が入府した際に、関東代官であった内藤清成らの屋敷となったため、代官町と呼ばれた場所である。
その後、徳川忠長や徳川綱重らの屋敷を経て、徳川氏の御三卿であった田安徳川家と清水徳川家の上屋敷となり、敷地内には御蔵地や植溜御用地、馬場などもあった。
維新後、明治政府によって近衛師団の兵営地が設置された(現在の東京国立近代美術館工芸館は、近衛師団司令部の建物を改修して利用している)。
戦後、1946年(昭和21年)に東京特別都市計画によって皇居周辺の緑地として整備されることが決定され、旧近衛連隊等の多くの建物を撒去。1963年(昭和38年)に建設省が森林公園として整備を開始し、1967年(昭和42年)の住居表示改正の際に「北の丸公園」に改称され、1969年(昭和44年)、昭和天皇の還暦を記念して開園、一般公開される。その後厚生省が管理し、現在は、環境省が管理する国民公園となっている。
[編集] 園内、および近隣の施設
[編集] ヒカリゴケ
北の丸公園の西側の堀の石垣のわずかな隙間に、国の天然記念物に指定されている「ヒカリゴケ」が自生している。江戸城築城の際に全国から運び込まれた石垣用の岩に付着したまま持ち込まれたと考えられているが、本来高地の洞窟などでしか見ることができない貴重な苔であり、都心部で発見されることは極めて稀である。