千葉県立国府台高等学校
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千葉県立国府台高等学校 | |
過去の名称 | 市川市立中学校(旧制中学) 市川市立国府台中学校 市川市立高等女学校 市川市立国府台高等学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 千葉県 |
創立年 | 1943年 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制 |
学科 | 普通科 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒272-0827 |
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電話番号 | 047-373-2141 |
FAX番号 | 047-373-7902 |
外部リンク | 公式HP |
千葉県立国府台高等学校(ちばけんりつ こうのだいこうとうがっこう)は千葉県市川市国府台にある県立高等学校。1960年代から80年代にかけては県下有数の進学校として名を馳せた。校歌は作曲古関裕而作詞サトウハチロー。
目次 |
[編集] 学校周辺・交通
国府台の合戦跡など歴史的遺跡の多い国府台地区の中にあり、千葉商科大学などの大学が周辺にあるといった立地に位置している。隣には和洋女子大学・東京医科歯科大学(国府台キャンパス)・市川市立第一中学校・筑波大付属聾学校がある。
最寄駅は京成線国府台駅で徒歩15分ほど。駅から商店街を通り、長い坂を登り切ったところにある。JR線を使う場合は、総武線市川駅から京成バス松戸駅行、もしくは国分操車場行で10分程度のところ(和洋女子大前下車)にある。また、少し離れるが北総鉄道矢切駅からも徒歩、もしくは京成バス市川駅行(和洋女子大前下車)で行くこともできる。
[編集] 歴史
- 昭和18年 - 創立(市川市立中学校として成立)
- 昭和21年 - 市川市立高等女学校が創立
- 昭和22年 - 市川市立中学校が、市川市立国府台中学校と改称
- 昭和23年 - 市川市立国府台中学校と市川市立高等女学校が統合、市立国府台高等学校となる
- 昭和25年 - 千葉県へ移管、県立国府台高等学校と改称
- 昭和26年 - 葛南分校開校
- 昭和56年 - 葛南分校閉校
[編集] 教育方針・教訓
- 「自由を愛し、責務を果たそう」
- 「真理を求め、文化に寄与しよう」
- 「敬愛を旨とし、平和を護ろう」
国府台高校の生徒は「国府台生」とは呼ばれず、「鴻陵生(こうりょうせい)」と呼ばれる。また文化祭のことを「鴻陵祭(こうりょうさい)」とよんでいる。古くは「鴻の台」(「鴻之台」)と書かれることもあり、コウノトリにちなんだ地名伝説に由来すると言われる。この「鴻」に大地を意味する「陵」を組み合わせて「鴻陵」となった。「創立60周年記念誌」ではこの「鴻陵」から一文字をとった「鴻(おおとり)」という名で発行された。
教育方針にもあるように、「自由」と「自主自律」を校訓に掲げており、生徒は積極的に学生生活に参加する。そのため、県内にある千葉県立東葛飾高等学校や千葉県立小金高等学校、千葉県立薬園台高等学校と共に自由度の高い高校として有名である。
私服校ではないが、かつては異装期間(私服週間)が設けられたこともある。また、頭髪検査などは実施されておらず、一時期は体育の授業の際着用するジャージも指定されていなかった(現在は学年ごとに指定)。
[編集] 行事
- 4月
- 入学式
- 近辺には里見公園があり、桜が美しい頃に入学式が行われる。
- 5月
- 球技祭
- 非常に盛り上がるイベントであり、周辺の市川市スポーツセンターも会場になる。種目は、年度によって異なるが、バスケットボール、ソフトボール、バレーボールが主となっている。
- 6月
- グリーンスクール
- 河口湖周辺でおこなわれ、新入生が対象となっている。日程の中に、山登りが組み込まれており、心身ともに鍛えられる。現在は、予算の都合により、中止となっている。
- 9月
- 鴻陵祭(文化祭)
- 1949年頃から始まったとされる。特に発声練習から始まる3年生全クラスの教室演劇は20年以上も続いている伝統行事である。外壁から舞台まで全て生徒の手で作られ、全く教室の面影を残さない。3年生は夏休みの期間のほとんどを文化祭に使う。教室で行われる演劇では、熱い熱気の中でほぼ2時間程度行われる。後夜祭の盛り上がりでクライマックスを迎える。
- なお、90年代初頭までは鴻陵祭体育の部、鴻陵祭文化の部、が存在し、鴻陵祭体育の部が(体育祭)として扱われていた。(70年代には校庭で行われていたが、校庭が非常に狭いため、その後市川市スポーツセンターを会場として行われたこともあった)。ただし現在は体育祭に相当するものは行われていない。
- 10月
- 11月
- 平和と人権のつどい
- 国府台高校には「平和人権委員会」があり、イベントとして講演会・映画鑑賞が行われる。
- 2月
- ロードレース大会
- 酷寒の江戸川堤を走る(現在は1、2年生のみ)。
- 3月
[編集] 出身者
- 中村正人(ドリームズ・カム・トゥルー)
- きたろう(俳優)
- 真保裕一(作家)
- 乙川優三郎(作家、直木賞受賞)
- 伊藤淳史(俳優)
- 赤松珠抄子(空間プロデューサー)
- かとうひろし(漫画家)
- 響直美(漫画家)
- ピョコタン(漫画家)
- 最首悟(大学教授・評論家・予備校講師)
- 吉田裕史(指揮者)
- 渡辺尚彦(循環器内科医師、東京女子医科大学・早稲田大学)