南樺鉄道
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南樺鉄道(なんかてつどう)とは、かつて樺太南部の、樺太大泊郡千歳村にあった鉄道省樺太東線新場駅から留多加郡留多加町の留多加駅の間を結んでいた私鉄である。
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[編集] 概要
- 運営会社の正式名称は南樺太鉄道株式会社であり、王子製紙系列の会社であった。
- 留多加川流域から切り出される王子製紙のパルプ資材を輸送する目的で建設された。
- 1067mm軌間であった。
- 新場駅~留多加駅は18.6kmあり、途中駅に江の浦駅~濱路駅~濱路公園駅が存在したが営業キロについては不明である。
[編集] 沿革
- 1926年-開業。樺太東線も新場駅を同時開業して接続駅となる。
- 1937年-留多加駅に樺太庁鉄道の自動車線本留線が開業し、接続駅となる。
- 1945年8月-ソ連軍が南樺太へ侵攻、占領し、駅も含め全線がソ連軍に接収される。
- 1946年4月1日、ソ連国鉄に編入されて、会社は消滅する。
[編集] バス路線
- 南樺鉄道は以下のバス路線も有していた。
- 留多加ー新場ー豊原 43.5km
- 留多加ー並川ー豊原 37.8km
- 留多加ー大泊 38.1km