右翼団体
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右翼団体(うよくだんたい)とは、右翼的思想に基づいて活動している政治団体。
主にナショナリズム (民族・人種主義や国家主義)、排外主義、ネオファシズム的な主張を訴える組織が右翼団体と規定される。
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[編集] 日本の右翼団体
日本では一般において街頭宣伝活動を行なう街宣右翼のイメージが強い。自ら「右翼団体」を名乗る組織は少なく、多くの団体は民族派団体(みんぞくはだんたい)を名乗っている。日本の右翼団体は属する系統によって立場が違い、団体によって活動内容や方針も異なる。様々な右翼ないし保守主義者団体をまとめる連絡機関として「日本会議」(正確には右翼を包含する保守主義者団体である)、「全日本愛国者団体会議」(全愛会議)、「大日本愛国団体連合・時局対策協議会」(時対協)、「青年思想研究会」(青思会)などがあるが、必ずしも思想統一を行っているわけではない。主に天皇主権、学校での国旗掲国家斉唱の義務化、アメリカ製の日本国憲法の排除、戦前のファシズムの肯定、反共、反労働組合を唱える。揚右翼運動の詳細については、右翼を参照されたし。
- 日本の右翼団体は歴史的な経緯から暴力団と関係がある任侠系右翼が多い。暴力団対策法による締め付けを受け、名目上、思想団体として右翼思想を標榜しているだけという見方をされるケースも見受けられ、この場合、これらの団体を否定的に偽装右翼とも営業右翼とも言う。また在日韓国朝鮮人や被差別部落出身者が多く在籍する。
- 右翼思想に基づく団体でなくても左翼団体や近隣諸国に批判的であったりするとそう呼ばれることがあり、「右翼団体」の呼称に対する嫌悪感・ステレオタイプなイメージから、ある種のレッテルとして機能しているケースも見られる。人によっては保守主義政党も右翼団体に含めて同様の存在と見做すことがあるが、基本的に「右翼」と「保守」は別種の存在である。