垣根涼介
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垣根 涼介(かきね りょうすけ、1966年4月27日~)は、日本の小説家。長崎県諫早市生まれ。長崎県立諫早高等学校、筑波大学第二学群人間学類卒。
卒業後商社勤務等を経て、旅行代理店に勤務。2000年、勤務の傍ら描き上げた『午前三時のルースター』にてサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年、『ワイルド・ソウル』で大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞を受賞し、史上初の三冠受賞を成し遂げる。2005年には『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞した。
2007年に『ヒートアイランド』、2008年に『ワイルド・ソウル』が相次いで映画化される。
目次 |
[編集] 作風
主に「極限状態で自意識が覚醒する瞬間」をテーマにして描いていて、そのほとんどがミステリーや冒険活劇ものだが(本人曰く第1の極限軸)、自分自身のサラリーマン時代を下敷きにして書いたリストラ請負人の話『君たちに明日はない』(本人曰く第2の極限軸)や、フィジーでのクーデターをモチーフにした恋愛小説『真夏の島に咲く花は』(本人曰く第3の極限軸)でもこのテーマを取り上げている。しかし代表作で、かつ「アキ・シリーズ」の第1作ある『ヒートアイランド』や、ブラジルへの移民政策に対する復讐を描く最高傑作『ワイルド・ソウル』を超える作品が最近出ず(前出2作品はそれほど悪い作品ではないのだが)、また安易な性的描写などへの批判が一部読者などの間で槍玉に上がっていて、これからの作家としての力量が問われている。
[編集] 受賞歴
- 2000年 『午前三時のルースター』で第17回サントリーミステリー大賞、読者賞
- 2004年 『ワイルド・ソウル』で第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞
- 2005年 『君たちに明日はない』で第18回山本周五郎賞
- 2005年 長崎県県民表彰特別賞
[編集] 主な作品
- 午前三時のルースター
- ヒートアイランド
- ワイルド・ソウル
- サウダージ
- ギャングスター・レッスン
- クレイジーヘヴン
- 君たちに明日はない
- ゆりかごで眠れ
- 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ!
- 真夏の島に咲く花は
[編集] 外部リンク
- 垣根涼介 Dawning day, Dawning life.-公式ホームページ