安芸亀山駅
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安芸亀山駅(あきかめやまえき)は、広島市安佐北区可部町勝木(かつぎ)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)。
可部~安芸飯室間が開通した1936年10月13日に開設されたが、JR可部線非電化区間(可部~三段峡間、延長46.2km)の廃止に伴い、2003年12月1日に廃駅となった。
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[編集] 駅名の由来
- 駅のある地域の村の名前(広島県安佐郡亀山村)から。
- 開設(開業)当時、国鉄亀山駅が既に三重県亀山市(JR関西本線・紀勢本線の駅として現存)と兵庫県姫路市(国鉄播但線〔別称:飾磨港線〕上にあったが1986年11月1日廃止)に存在したため、旧国名の安芸を付けた。
[編集] 駅の様子
- JR可部線と並行して通る広島県道267号宇津可部線の北側にあり、道路より少し高い場所にあった。
- 無人駅で駅舎はなく、線路の南側に設置されたプラットホームの上に待合室があるだけだった。この待合室の裏には「安芸亀山駅」と書かれており、道路側から駅であることが認識できた。
- プラットホームは一面一線しかなく、列車の交換は不可能だった。
[編集] 駅の周辺
- 駅の南側を広島県道267号宇津可部線が通っている。
- 広島県道267号宇津可部線の南側を太田川が流れており、駅のすぐ近くにある共栄橋(広島県道268号勝木安古市線になっている)で対岸の広島市安佐北区安佐町宮野に渡ることができる。
- 広島県道268号勝木安古市線を更に南下すると広島市安佐動物公園(広島市安佐北区安佐町)に通じる。
[編集] 沿革
- 1936年(昭和11年)10月13日 国鉄(当時)可部線・可部~安芸飯室間開通。唯一の中間駅として安芸亀山駅が設置された。当時の所在地表示は広島県安佐郡亀山村勝木であった。
- 1955年(昭和30年)3月31日 可部町と大林・亀山・三入各村が対等合併して可部町が成立したことに伴い所在地表示が広島県安佐郡可部町勝木に変更される。
- 1956年(昭和31年)12月20日 可部~安芸亀山間に今井田駅、安芸亀山~安芸飯室間に毛木駅がそれぞれ設置される。
- 1972年(昭和47年)4月1日 安佐郡可部町が広島市に編入されたことに伴い、所在地表示が広島市可部町勝木に変更される。
- 1973年(昭和48年) 広島市内の駅に編入される。
- 1980年(昭和55年)4月1日 広島市が政令指定都市に移行したことに伴い、所在地表示が広島市安佐北区可部町勝木に変更される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄の分割・民営化により可部線がJR西日本の路線に移行する。
- 2003年(平成15年)12月1日 JR可部線・可部~三段峡間が廃止され、安芸亀山駅も67年の歴史に終止符を打つ。