紀勢本線
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紀勢本線(きせいほんせん)は、三重県亀山市の亀山駅から熊野市駅、新宮駅、紀伊田辺駅を経て和歌山県和歌山市の和歌山市駅に至る鉄道路線(幹線)である。亀山~新宮間は東海旅客鉄道(JR東海)、新宮~和歌山市間は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄で、JR西日本の区間のうち新宮~和歌山間にはきのくに線という愛称が付いている。
紀伊半島を海沿いに走る路線で、沿線には海水浴場が多く夏場は海水浴客で賑わう。 全通したのは幹線級の路線としては比較的最近で、1959年のことである。
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[編集] 路線データ
- 管轄・路線距離(営業キロ):全長384.2km
- 駅数:96駅(JR東海40駅、JR西日本56駅。起終点駅含む、JR東海は新宮駅除く)
- 軌間:1067mm
- 複線区間:紀伊田辺~和歌山間
- 電化区間:亀山~新宮間非電化、新宮~和歌山~和歌山市間電化(直流1500V)
- 閉塞方式:
- 亀山~新宮間:自動閉塞式(特殊)
- 新宮~紀伊田辺間:単線自動閉塞式
- 紀伊田辺~和歌山間:複線自動閉塞式
- 和歌山~和歌山市間:(stub)
- 運転指令所:
- 亀山~新宮間:東海総合指令所
- 新宮~和歌山市間:天王寺指令所
紀和~和歌山市間のうち分界点~和歌山市間1.0kmは南海電気鉄道の所有である。しかしこの区間は南海電気鉄道が第三種鉄道事業者というわけではなく、用地を西日本旅客鉄道に貸与している形になっている。
なお、亀山~新宮間は東海旅客鉄道三重支店、新宮~和歌山市間は西日本旅客鉄道和歌山支社(うち新宮~白浜間は同支社新宮鉄道部、その他の区間は支社直轄)の管轄である。両会社の境界駅である新宮駅は西日本旅客鉄道側が管理する。
[編集] 運行形態
正式な起点は亀山駅であり、亀山駅から和歌山市駅への方向が下りとなるが、西日本旅客鉄道所轄区間の新宮~和歌山間では、愛称付き列車の号数や列車番号が、和歌山駅から新宮駅へ向かう上り列車が下り列車に付ける奇数、逆方向の下り列車が上り列車に付ける偶数となっている。これは、輸送の形態および利用者の感覚として、大阪・和歌山から白浜・新宮方向が「下り」、反対方向が「上り」と捉えられているためである。
[編集] 地域輸送
運行系統としては、東海旅客鉄道の亀山~新宮間と西日本旅客鉄道の新宮~紀伊田辺間、紀伊田辺~御坊間、御坊~和歌山間、和歌山~和歌山市間の5区間に分かれている。
- 亀山~新宮間
- 亀山~新宮間では、この区間を通して運転される列車がある。名古屋方面への直通列車として津~多気間を快速「みえ」が通り、殆どの列車が参宮線と直通運転している。これは伊勢市駅に車両基地があることが理由である。ほぼ全区間でワンマン運転を行っている列車が多くある。基本的には多気で系統分割されていて、亀山発着や名松線からの直通列車のほとんどの列車は多気から参宮線に入る。また多気~新宮間の普通列車については系統分割こそされてはいないものの、紀伊長島駅で時間調整や特急の待ち合わせなどで長時間停車する列車も多く存在する。運転距離の関係上、多気~新宮間の普通列車では必ずトイレ付きの車両が運用に就く。
- 新宮~紀伊田辺間
- かつては165系が主力であったが、現在は105系でワンマン運転される列車が大半を占める。かつてはトイレなし4扉ロングシートの車両で、風光明媚な区間を2時間以上走行する車両としては不適切であるという意見が続出し、現在はリニューアルを施したトイレ付き、3扉のロングシート車両に変更された。しかし、現在でもロングシートであることに関して不満の声がある。なお、105系以外の普通車両は、朝に周参見発和歌山行きの113系4両編成が1本あるのみである。この列車には車掌が乗車し、紀伊田辺以南で唯一ツーマン運転をする普通列車でもある。165系時代には和歌山~新宮を直通運転する普通列車も少なくはなかった。
- 紀伊田辺~御坊間
- 113系2000番台によるワンマン運転を行っている。ただし、朝夜には天王寺・日根野・和歌山方面からの直通列車が113系または221系の4両編成で運転され、この場合は車掌乗務の列車となる。その他にも、113系2000番台には予備車がない関係で、検査に入る場合は113系4両編成で車掌乗務の列車が運行されることがある。全ての列車が御坊駅で和歌山方面へ向かう列車と接続する。
- 御坊~和歌山間
- 主に113系、117系で運行され、原則として和歌山駅で阪和線の快速列車(紀州路快速を含む)との接続を考慮したダイヤになっている。また、阪和線との直通列車も朝夜に存在し、221系や113系で運行される。
- また、紀伊田辺~和歌山間には朝夕ラッシュ時に快速列車も運転している。ただし、紀伊田辺~御坊間は各駅停車のため、実質的な快速運転区間は御坊~和歌山間である(ただし種別幕は上りは始発から「快速」を、下りは和歌山から「普通」を表示する)。なお、阪和線直通の快速列車は紀勢本線内では各駅に停車するが、土曜・休日朝の紀伊田辺発天王寺行きの内の1本は、御坊から快速運転となる。また深夜の新大阪発紀伊田辺行きは、和歌山~御坊間は各駅に止まるが、そこから先は通過駅がある。
- 紀伊田辺以北(阪和線の日根野以南を含む)の下りの始発列車と上りの終列車は阪和線の日根野駅からの直通列車である。これは日根野電車区からの入出庫を兼ねたものであり、113系2000番台が使われる。日根野~和歌山間も普通列車として運転される。
- 和歌山~和歌山市間
- この区間では105系によるワンマン運転を行っているが、途中駅である紀和駅を含めて全駅で全扉が開閉する。また運転士による集札作業は行われないが、車内改札は行われることがある。所要時間はおよそ6分。同区間には1985年まで「きのくに」などの南海電気鉄道難波駅からの直通列車や、新宮方面や和歌山線との直通列車、さらに昔には急行「大和」に併結される東京駅直通の寝台車が運行されていたこともある。かつてはこの路線を使って南海電気鉄道・泉北高速鉄道の新車の甲種輸送がしばしば行われていた。なお和歌山市駅構内の南海本線との接続部分(渡り線。分界点とは別)に限り非電化のままである。
JR西日本所轄区間は和歌山駅・和歌山市駅を除いて自動改札機が設置されていない上に、運転区間が短縮されるなど、本数などで阪和線との格差が年々広がってきている。
[編集] 観光臨時列車
きのくに線には四季折々の観光列車が走行する。春は紀三井寺への桜まいり号、夏は天王寺から白浜へ向かう「きのくにシーサイド」、そして秋には「熊野古道ハイキング号」や「紀州歴史物語号」などといった熊野古道散策客向けの列車が運行されている。
[編集] 優等列車
紀勢本線における速達列車の創始は、1933年~1937年に運転された関西から白浜への温泉観光列車「黒潮号」といえる。
1978年までは、特急「くろしお」や急行「紀州」などが名古屋~和歌山~天王寺間を走破していたが、現在は全区間を走る列車はない。また、1984年まで東京~紀伊勝浦間に亀山駅経由で寝台特急「紀伊」が運行されていた。
名古屋からは伊勢鉄道経由で紀伊勝浦まで特急「(ワイドビュー)南紀」が1日4往復運転されている。
京都・新大阪・天王寺からは新宮まで特急「くろしお・スーパーくろしお・オーシャンアロー」が運転されている。
[編集] 紀勢本線夜行列車「南紀」・「はやたま」、"太公望列車"
特筆すべき事項として、優等列車ではないが、2000年9月30日まで天王寺(1990年から新大阪)と新宮を結ぶ夜行普通列車が運行されていたということがあげられよう。この列車は沿線で朝釣りをする人達によく利用されていたことから"太公望列車"とも呼ばれていた。また、同列車の増発として運行された臨時快速には指定席が設定されていた兼ね合いで「いそつり」の愛称が与えられていた。
戦後、1972年までは南海電気鉄道も専用客車サハ4801形客車を保有し、和歌山駅で天王寺駅発着の列車に連結・解放していた。
- 1959年 紀勢本線の全通により、名古屋駅~天王寺駅間通しで運行される夜行普通列車が設定される。
- 1972年3月15日 このときのダイヤ改正により、南海電気鉄道南海本線直通難波駅発着の客車が廃止される。
- 1974年、マルスシステム稼働に伴い、寝台車を連結した夜行普通列車に「南紀」の愛称が与えられる。
- 1978年10月2日、「南紀」の愛称を名古屋駅~紀伊勝浦駅間の特急列車に使用するため、夜行普通列車の名称を「はやたま」に変更。
- 1982年5月17日、「はやたま」名古屋駅発着から亀山駅までに運転区間を短縮。
- 1984年1月31日、寝台車の連結終了。これに伴い、「はやたま」の名称使用も終了する。また、運行区間も天王寺駅~新宮駅間の運行となる。座席車は旧型客車から12系客車に変更。
- 1986年11月1日、夜行列車の新宮駅発列車の運行を終了。また、この時点で客車による運行から急行形電車165系電車による運行となる。
- 1990年3月10日、夜行列車の始発駅を新大阪駅に延長。同時にそれまでは和歌山駅まで無停車運行であったものを阪和線内を快速停車駅に停車するようになる。
- 1999年10月2日、定期列車としての新大阪駅→新宮駅間普通夜行列車の運行終了。
- 2000年9月30日、紀伊田辺駅→新宮駅間の臨時延長運転終了。臨時列車としての"太公望列車"は廃止。
- 2002年3月23日のダイヤ改正より221系に置き換えられる。
- 列車自体は新大阪→紀伊田辺間運行の終列車として2006年現在でも運行されている。
[編集] 貨物列車
貨物列車は、亀山駅~新宮駅間で運行されている。貨物列車の発着駅は鵜殿駅であるが、構内配線の関係から新宮駅を経由する。(稲沢駅~)亀山駅~新宮駅~鵜殿駅間で1日1往復、コンテナ車のみで編成された高速貨物列車が運行されている。牽引機はDD51形ディーゼル機関車。
[編集] 使用車両
[編集] 現在の使用車両
[編集] 普通・快速列車
- 亀山~新宮間
- 津~多気間
- 新宮~紀伊田辺間
- 紀伊田辺~和歌山間
- 和歌山~和歌山市間
- 105系
[編集] 特急列車
[編集] 過去の使用車両
- キハ58・28系気動車(急行・普通)
- キハ30系気動車(普通)
- キハ81・82系気動車(特急)
- 165系電車(普通)
[編集] 歴史
[編集] 概略
亀山~多気間は、最も早く開業した区間である。関西鉄道が津支線として1891年に亀山~津間を開業させ、これを延伸する形で参宮鉄道が1893年に津~相可口(現在の多気)~宮川間を開業させた。両社は1907年に国有化され参宮線となった。
多気~三木里間は紀勢東線として開業した。尾鷲駅までは戦前の1934年に開業したが、三木里駅まで開業したのは戦後の1958年である。
新宮~串本間は紀勢中線として開業した。うち、新宮~紀伊勝浦間は1912年に新宮から木材などを勝浦の港に運ぶ目的で新宮鉄道が開業させたものを1934年に国有化したものである。
新鹿~新宮間、串本~和歌山~紀和間は紀勢西線として開業した。1940年に串本~江住間と紀伊木本(現在の熊野市)~新宮間が開業し、紀勢中線を編入して紀伊木本~和歌山(現在の紀和)間が紀勢西線となった。戦後の1956年には新鹿~紀伊木本間が開業した。
三木里~新鹿間が開業し、紀勢本線が全通したのは1959年である。この時、参宮線の亀山~多気間を編入し、亀山~和歌山(現在の紀和)間が紀勢本線となった。1972年には和歌山線の紀和~和歌山市間が編入され現在の区間となった。
[編集] 年表
[編集] 関西鉄道・参宮鉄道→参宮線(亀山~多気間)
- 1891年(明治24年)8月21日 関西鉄道が津支線として亀山~一身田間を開業。
- 1891年(明治24年)11月3日 関西鉄道の津支線 一身田~津間が開業。
- 1893年(明治26年)12月31日 参宮鉄道が津~相可(現在の多気)~宮川間を開業。
- 1907年(明治40年)10月1日 関西鉄道・参宮鉄道が国有化。
- 1909年(明治42年)10月12日 線路名称制定。亀山~山田(現在の伊勢市)間を参宮線とする。
- 1909年(明治42年)9月29日 阿漕~高茶屋間複線化。
- 1911年(明治44年)11月7日 参宮線 松阪~徳和間複線化。
- 1923年(大正12年)3月20日 相可駅を相可口駅に改称。
- 1944年(昭和19年)8月 阿漕~高茶屋間、松阪~徳和間単線化。
- 1956年(昭和31年)10月15日 六軒駅構内において列車脱線衝突事故発生、死者42名、負傷者94名(六軒事故)。
[編集] 紀勢東線(多気~三木里間)
- 1923年(大正12年)3月20日 紀勢東線として相可口(現在の多気)~栃原間が開業。
- 1923年(大正12年)9月25日 栃原~川添間が開業。
- 1925年(大正14年)8月15日 川添~三瀬谷間が開業。
- 1926年(大正15年)8月18日 三瀬谷~滝原間が開業。
- 1927年(昭和2年)7月3日 滝原~伊勢柏崎間が開業。
- 1927年(昭和2年)11月13日 伊勢柏崎~大内山間が開業。
- 1928年(昭和3年)11月8日 阿曽駅開業。
- 1930年(昭和5年)4月29日 大内山~紀伊長島間が開業。
- 1932年(昭和7年)4月26日 紀伊長島~三野瀬間が開業。
- 1934年(昭和9年)12月19日 三野瀬~尾鷲間が開業。
- 1957年(昭和32年)1月12日 尾鷲~九鬼間が開業。
- 1958年(昭和33年)4月23日 九鬼~三木里間が開業。
[編集] 新宮鉄道→紀勢中線(新宮~串本間)
- 1912年(大正元年)12月4日 新宮鉄道が三輪崎~勝浦(現在の紀伊勝浦)間を開業。
- 1913年(大正2年)3月1日 新宮鉄道 新宮~熊野地~三輪崎間を開業。佐野駅(現在の紀伊佐野駅)開業。
- 1917年(大正6年)2月1日 新宮鉄道 那智口駅を天満駅(現在の紀伊天満駅)に改称。
- 1932年(昭和7年)8月1日 新宮鉄道 熊野地~三輪崎間に御手洗駅(後の広角駅)開業。
- 1934年(昭和9年)7月1日 新宮鉄道を買収し国有化。新宮~紀伊勝浦間を紀勢中線とする。
- 佐野村駅を秋津野駅、御手洗駅を広角駅に、天満駅を紀伊天満駅に改称。
- 1935年(昭和10年)7月18日 紀勢中線の紀伊勝浦~下里間が開業。
- 1936年(昭和11年)12月11日 下里~串本間が開業。
- 1937年(昭和12年)7月1日 熊野地~三輪崎間の広角駅廃止。
- 1938年(昭和13年)5月20日 新宮~三輪崎間の新線、新宮~熊野地間の貨物支線開業。新宮駅移転。新宮(旧)~熊野地~三輪崎間の旧線を廃止。
[編集] 紀勢西線(新鹿~紀和間)
1940年8月以前の新宮~串本間は紀勢中線参照。
- 1924年(大正13年)2月28日 紀勢西線として箕島~東和歌山(現在の和歌山)~和歌山(現在の紀和)間が開業。
- 1924年(大正13年)8月20日 下津駅開業。
- 1925年(大正14年)12月11日 紀伊宮原~箕島間が開業。
- 1926年(大正15年)8月8日 藤並~紀伊宮原間が開業。
- 1927年(昭和2年)8月14日 紀伊湯浅(現在の湯浅)~藤並間が開業。
- 1928年(昭和3年)10月28日 紀伊由良~紀伊湯浅間 開業。
- 1929年(昭和4年)4月21日 御坊~紀伊由良間、貨物支線紀伊由良~由良内間が開業。
- 1930年(昭和5年)12月14日 印南~御坊間が開業。
- 1931年(昭和6年)9月21日 南部~印南間が開業。
- 1932年(昭和7年)11月8日 紀伊田辺~南部間が開業。
- 1933年(昭和8年)12月20日 紀伊富田~白浜口(現在の白浜)~紀伊田辺間が開業。
- 1935年(昭和10年)3月29日 紀伊椿(現在の椿)~紀伊富田間が開業。
- 1936年(昭和11年)7月1日 日方町駅を海南駅に改称。
- 1936年(昭和11年)10月30日 周参見~紀伊椿間が開業。
- 1938年(昭和13年)9月7日 江住~周参見間が開業。
- 1938年(昭和13年)12月15日 冷水浦駅、初島駅開業。
- 1940年(昭和15年)8月8日 串本~江住間、紀伊木本(現在の熊野市)~新宮間が開業。紀伊木本~和歌山(現在の紀和)間が紀勢西線となる。
- 1942年(昭和17年)4月1日 秋津野駅を紀伊佐野駅に改称。
- 1945年(昭和20年)2月15日 紀三井寺~東和歌山(現在の和歌山)間に宮前信号場開設。
- 1951年(昭和26年)頃 定期列車の天王寺乗り入れ開始。東和歌山で電気機関車に付け替え。当初は普通列車6往復。
- 1954年(昭和29年)11月15日 田子駅開業。
- 1955年(昭和30年)4月1日 宮前信号場を駅に格上げし宮前駅開業。
- 1956年(昭和31年)4月1日 新鹿~紀伊木本間が開業。
[編集] 紀和鉄道→和歌山線(紀和~和歌山市間)
- 1903年(明治36年)3月21日 紀和鉄道により和歌山(現在の紀和)~和歌山市間が開業。
- 1904年(明治37年)8月27日 関西鉄道が紀和鉄道の路線を買収。
- 1907年(明治40年)10月1日 関西鉄道が国有化。
- 1909年(明治42年)10月12日 線路名称制定。王寺~和歌山(現在の紀和)~和歌山市間を和歌山線とする。
[編集] 全通以後
- 1959年(昭和34年)7月15日 三木里~新鹿間が開業し全通。亀山~和歌山(現在の紀和)間が紀勢本線となる。紀伊木本駅を熊野市駅に、相可口駅を多気駅に改称。
- 1961年(昭和36年)12月11日 波田須駅開業。
- 1964年(昭和39年)6月27日 紀三井寺~東和歌山間が複線化。
- 1964年(昭和39年)11月10日 海南~紀三井寺間が複線化。
- 1965年(昭和40年)2月27日 見老津~周参見間に双子山信号場、大内山~紀伊長島間に梅ヶ谷信号場開設。
- 1965年(昭和40年)3月1日 紀伊椿駅を椿駅に、白浜口駅を白浜駅、紀伊湯浅駅を湯浅駅に改称。
- 1965年(昭和40年)11月1日 梅ヶ谷信号場を駅に格上げし梅ヶ谷駅開業。
- 1966年(昭和41年)11月1日 黒江駅開業。
- 1966年(昭和41年)11月25日 冷水浦~海南間が複線化。
- 1967年(昭和42年)2月8日 南広信号場~湯浅間が複線化。
- 1967年(昭和42年)3月3日 下津~加茂郷間が複線化。
- 1967年(昭和42年)3月11日 初島~下津間が複線化。
- 1967年(昭和42年)3月14日 紀伊由良~南広信号場間が複線化。南広信号場廃止。
- 1967年(昭和42年)3月24日 加茂郷~冷水浦間が複線化。
- 1967年(昭和42年)9月14日 藤並~紀伊宮原間が複線化。
- 1967年(昭和42年)9月29日 紀伊宮原~箕島間が複線化。
- 1968年(昭和43年)2月1日 和歌山駅が紀和駅に改称。
- 1968年(昭和43年)3月1日 東和歌山駅が和歌山駅に改称。
- 1968年(昭和43年)3月19日 湯浅~藤並間が複線化。
- 1968年(昭和43年)3月24日 箕島~初島間が複線化。
- 1968年(昭和43年)6月1日 貨物支線 紀伊由良~由良内間が廃止。
- 1968年(昭和43年)9月1日 宮前~和歌山間に(貨)和歌山操駅開業。
- 1968年(昭和43年)9月3日 稲原~和佐間が複線化。
- 1968年(昭和43年)9月18日 岩代~切目間が複線化。
- 1968年(昭和43年)9月21日 御防~紀伊内原間が複線化。
- 1968年(昭和43年)9月28日 紀伊内原~紀伊由良間が複線化。
- 1969年(昭和44年)2月25日 道成寺~御坊間が複線化。
- 1970年(昭和45年)9月29日 南部~岩代間が複線化。
- 1972年(昭和47年)3月15日 和歌山線の紀和~和歌山市間を紀勢本線に編入。
- 1977年(昭和52年)4月5日 印南~稲原間が複線化。
- 1977年(昭和52年)5月25日 紀伊田辺~芳養間が複線化。
- 1977年(昭和52年)11月15日 切目~印南間が複線化。
- 1977年(昭和52年)12月13日 和佐~道成寺間が複線化。
- 1978年(昭和53年)1月24日 芳養~南部間が複線化。紀伊田辺~和歌山間の複線化完成。
- 1978年(昭和53年)3月31日 新宮~和歌山市間CTC化。
- 1978年(昭和53年)9月1日 新宮~和歌山間が電化。
- 1982年(昭和57年)11月15日 貨物支線 新宮~熊野地間が廃止。
- 1983年(昭和58年)12月21日 亀山~新宮間CTC化。
- 1984年(昭和59年)10月1日 和歌山~和歌山市間が電化。
- 1986年(昭和61年)11月1日 紀伊佐野~和歌山間の貨物営業廃止。(貨)和歌山操駅廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により亀山~新宮間が東海旅客鉄道、新宮~和歌山市間が西日本旅客鉄道に承継。日本貨物鉄道が亀山~紀伊佐野間の第二種鉄道事業者となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日 新宮~和歌山間にきのくに線の愛称を使用開始。
- 1989年(平成元年)3月11日 松阪~多気間でワンマン運転開始。
- 1989年(平成元年)10月20日 和歌山~和歌山市間でワンマン運転開始。
- 1990年(平成2年)3月10日 亀山~松阪間でワンマン運転開始。
- 2000年(平成12年)3月11日 新宮~紀伊田辺間でワンマン運転開始。
- 2001年(平成13年)3月3日 多気~新宮間でワンマン運転開始。
- 2002年(平成14年)11月2日 紀伊田辺~御坊間でワンマン運転開始。
[編集] 駅一覧
[編集] JR東海管内
- ●:全ての列車が停車、|:通過
- 普通列車は表記されている駅に全て停車。
駅名\種別 | 営業キロ | 快速みえ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
亀山駅 | 0.0 | 東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道:関西本線 | 三重県 | 亀山市 | |
下庄駅 | 5.5 | ||||
一身田駅 | 12.1 | 津市 | |||
津駅 | 15.5 | ● | 近畿日本鉄道:名古屋線 伊勢鉄道:伊勢線 |
||
阿漕駅 | 19.3 | | | |||
高茶屋駅 | 23.4 | | | |||
六軒駅 | 29.1 | | | 松阪市 | ||
松阪駅 | 34.6 | ● | 東海旅客鉄道:名松線 近畿日本鉄道:山田線 |
||
徳和駅 | 37.6 | | | |||
多気駅 | 42.5 | ● | 東海旅客鉄道:参宮線 | 多気郡多気町 | |
相可駅 | 46.4 | ||||
佐奈駅 | 49.6 | ||||
栃原駅 | 55.1 | 多気郡大台町 | |||
川添駅 | 60.8 | ||||
三瀬谷駅 | 67.9 | ||||
滝原駅 | 73.0 | ||||
阿曽駅 | 77.1 | 度会郡大紀町 | |||
伊勢柏崎駅 | 82.2 | ||||
大内山駅 | 86.9 | ||||
梅ヶ谷駅 | 89.5 | ||||
紀伊長島駅 | 98.4 | 北牟婁郡紀北町 | |||
三野瀬駅 | 105.9 | ||||
船津駅 | 112.2 | ||||
相賀駅 | 116.6 | ||||
尾鷲駅 | 123.3 | 尾鷲市 | |||
大曽根浦駅 | 127.4 | ||||
九鬼駅 | 134.4 | ||||
三木里駅 | 138.5 | ||||
賀田駅 | 142.6 | ||||
二木島駅 | 146.8 | 熊野市 | |||
新鹿駅 | 150.8 | ||||
波田須駅 | 153.2 | ||||
大泊駅 | 155.2 | ||||
熊野市駅 | 157.6 | ||||
有井駅 | 159.6 | ||||
神志山駅 | 164.1 | 南牟婁郡御浜町 | |||
紀伊市木駅 | 165.6 | ||||
阿田和駅 | 168.4 | ||||
紀伊井田駅 | 173.8 | 南牟婁郡紀宝町 | |||
鵜殿駅 | 176.6 | ||||
新宮駅 | 180.2 | 和歌山県新宮市 |
[編集] JR西日本管内
- ●:全ての列車が停車、|:通過。
- 快速:※右欄は深夜に運転される新大阪発紀伊田辺行(2995M)
- 普通列車は表記されている駅に全て停車。
駅名\種別 | 亀山からの営業キロ | 快速 | 快速※ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
新宮駅 | 180.2 | 和歌山県 | 新宮市 | |||
三輪崎駅 | 184.9 | |||||
紀伊佐野駅 | 186.6 | |||||
宇久井駅 | 188.7 | 東牟婁郡那智勝浦町 | ||||
那智駅 | 193.0 | |||||
紀伊天満駅 | 193.9 | |||||
紀伊勝浦駅 | 195.1 | |||||
湯川駅 | 197.8 | |||||
太地駅 | 199.9 | 東牟婁郡太地町 | ||||
下里駅 | 201.1 | 東牟婁郡那智勝浦町 | ||||
紀伊浦神駅 | 205.0 | |||||
紀伊田原駅 | 209.9 | 東牟婁郡串本町 | ||||
古座駅 | 215.0 | |||||
紀伊姫駅 | 218.9 | |||||
串本駅 | 221.8 | |||||
紀伊有田駅 | 227.6 | |||||
田並駅 | 229.4 | |||||
田子駅 | 233.7 | |||||
和深駅 | 236.4 | |||||
江住駅 | 242.0 | 西牟婁郡すさみ町 | ||||
見老津駅 | 245.0 | |||||
双子山信号場 | (250.7) | |||||
周参見駅 | 254.0 | |||||
紀伊日置駅 | 261.2 | 西牟婁郡白浜町 | ||||
椿駅 | 267.3 | |||||
紀伊富田駅 | 272.5 | |||||
白浜駅 | 275.4 | |||||
朝来駅 | 279.7 | 西牟婁郡上富田町 | ||||
紀伊新庄駅 | 283.2 | 田辺市 | ||||
紀伊田辺駅 | 285.4 | ● | ● | |||
芳養駅 | 289.5 | ● | | | |||
南部駅 | 294.5 | ● | ● | 日高郡みなべ町 | ||
岩代駅 | 299.6 | ● | | | |||
切目駅 | 305.5 | ● | | | 日高郡印南町 | ||
印南駅 | 309.3 | ● | ● | |||
稲原駅 | 313.6 | ● | | | |||
和佐駅 | 320.4 | ● | | | 日高郡日高川町 | ||
道成寺駅 | 324.7 | ● | | | 御坊市 | ||
御坊駅 | 326.3 | ● | ● | 紀州鉄道:紀州鉄道線 | ||
紀伊内原駅 | 329.2 | | | ● | 日高郡日高町 | ||
紀伊由良駅 | 334.5 | ● | ● | 日高郡由良町 | ||
広川ビーチ駅 | 341.3 | | | ● | 有田郡広川町 | ||
湯浅駅 | 343.9 | ● | ● | 有田郡湯浅町 | ||
藤並駅 | 347.3 | ● | ● | 有田郡有田川町 | ||
紀伊宮原駅 | 351.2 | | | ● | 有田市 | ||
箕島駅 | 355.6 | ● | ● | |||
初島駅 | 358.1 | | | ● | |||
下津駅 | 361.1 | | | ● | 海南市 | ||
加茂郷駅 | 363.8 | ● | ● | |||
冷水浦駅 | 367.7 | | | ● | |||
海南駅 | 370.5 | ● | ● | |||
黒江駅 | 372.3 | ● | ● | |||
紀三井寺駅 | 375.9 | | | ● | 和歌山市 | ||
宮前駅 | 378.8 | | | ● | |||
和歌山駅 | 380.9 | ● | ● | 西日本旅客鉄道:阪和線(直通運転あり)・和歌山線 和歌山電鐵:貴志川線 |
||
紀和駅 | 382.7 | |||||
和歌山市駅 | 384.2 | 南海電気鉄道:南海本線・和歌山港線 |
[編集] 過去の接続路線
- 阿漕駅:中勢鉄道線
- 徳和駅:伊勢電気鉄道線
- 藤並駅:有田鉄道線
- 海南駅:
- 紀和駅:和歌山線※1
- 和歌山駅:南海和歌山軌道線 - 1971年3月31日まで
- 和歌山市駅:
- 南海加太線(廃止区間)※2
- 南海和歌山軌道線 - 1971年3月31日まで
※1 和歌山線は1974年まで紀和駅からも分岐していた。こちらが1903年に開通した元々の和歌山線で、和歌山駅から分岐するようになったのは1961年(正式な旅客営業は1972年から。ただしそれ以前から一部の旅客列車が運転されていて、運賃は紀伊中ノ島駅経由の営業キロで計算していた)である。
※2 南海加太線は、和歌山市~北島~東松江~加太間であったが、1950年に台風のため和歌山市~北島間が不通となり、1955年に同区間廃止、北島~東松江間が北島支線、紀ノ川~東松江~加太間が加太線となった。詳細は南海加太線・南海北島支線の項を参照。なお、加太線に直通する列車は和歌山市駅から発着している。
[編集] その他
- 昔から鹿との接触事故が多く、2002年11月13日に江住駅~和深駅間で沿線の白浜アドベンチャーワールドで飼われているライオンの糞を貰って忌避剤として線路沿いに蒔いたところ接触事故が無くなり、絶大な効果を上げている。
- 津~松阪間は特定運賃を採用していないが、競合する近鉄名古屋線・山田線より運賃が安い。しかし、運転本数や終列車では近鉄に大きく差をつけられている。