幸袋線
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幸袋線(こうぶくろせん)は、福岡県鞍手郡小竹町の小竹駅と飯塚市の二瀬駅の間を結んでいた、日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線。赤字83線に指定され1969年に廃止された。
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[編集] 路線データ(最終時)
- 路線距離(営業キロ):
- 小竹~二瀬 7.6km
- 幸袋~伊岐須 2.5km(貨物支線。幸袋~川津信号場(1.6km)は本線と重複)
- 軌間:1067mm
- 駅数:5駅(起点駅含む。他に貨物駅1。信号場1)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:スタフ閉塞式(全線1閉塞)
[編集] 運行形態
廃止直前では、小竹~二瀬間に普通列車が4往復運転されていた。
[編集] 歴史
- 1894年12月28日 【開業】筑豊鉄道 小竹~幸袋、貨物支線(幸袋~幸袋炭坑) 【駅新設】幸袋、(貨)幸袋炭坑
- 1897年10月1日 【合併】九州鉄道
- 1899年12月26日 【貨物支線開業】幸袋~潤野、伊岐須分岐点~伊岐須 【駅新設】(貨)潤野、(貨)伊岐須
- 1901年3月31日 【貨物支線廃止】幸袋~幸袋炭坑 【駅廃止】(貨)幸袋炭坑
- 1903年11月28日 【貨物支線開業】目尾分岐点~目尾 【駅新設】(貨)目尾
- 1907年7月1日 【買収・国有化】官設鉄道
- 1908年3月28日 【貨物支線開業(延伸)】幸袋~潤野 【駅新設】(貨)潤野
- 1909年1月1日 【貨物支線開業】高雄分岐点~高雄、潤野~枝国 【駅新設】(貨)庄司、(貨)高雄、(貨)枝国
- 1909年10月12日 【国有鉄道線路名称制定】幸袋線 小竹~幸袋、貨物支線(目尾分岐点~目尾、高雄分岐点~高雄、潤野~枝国)
- 1913年11月25日 【旅客営業開始】幸袋~二瀬 【駅名改称】(貨)潤野→二瀬 【分岐点→聯絡所・改称】伊岐須→川津
- 1920年4月11日 【貨物支線廃止】目尾分岐点~目尾(目尾駅構内に併合) 【旅客営業開始】目尾(本線上に移設)
- 1922年4月1日 【聯絡所→信号場】川津
- 1930年4月1日 【貨物支線起点変更】川津信号場~伊岐須→幸袋~伊岐須
- 1945年6月10日 【貨物支線廃止】高雄分岐点~高雄(幸袋駅構内に併合) 【駅廃止】(貨)庄司、(貨)高雄
- 1959年12月1日 【駅新設】新二瀬
- 1965年10月1日 【貨物支線廃止】二瀬~枝国 【駅廃止】(貨)枝国
- 1968年8月 赤字83線に選定される。
- 1969年12月8日 【路線廃止】小竹~二瀬、貨物支線(幸袋~伊岐須)
[編集] 駅一覧
小竹駅 - 目尾駅(しゃかのお) - 幸袋駅 - 川津信号場 - 新二瀬駅 - 二瀬駅
幸袋駅 - 川津信号場 - (貨)伊岐須駅(いきす)
※名称は1969年廃止時点のもの。
[編集] 接続路線
- 小竹駅:筑豊本線
[編集] 廃線跡の現状
小竹駅から約2kmほどの区間は筑豊本線と並行していたが、その並行区間は現在でも線路が残っている。それ以外の区間はほぼ完全に道路化されている。