広州級駆逐艦
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広州級駆逐艦 |
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広州級駆逐艦(こうしゅうきゅう、グアンズオージ、Guangzhou-class)は、中国人民解放軍が建造したミサイル駆逐艦。NATOコードネームは、旅洋I型。中国側の型式名称は052B型である。特徴はステルス性を持った船体とこれまでの中国海軍の弱点であった防空を大きく改善した防空システムであると言われている。
[編集] 概要
中国政府が時代遅れの防空能力を補うべく発足した開発計画の結果が本艦である。広州級の開発には、ロシアの技術が数多く導入されており、その中に9K37「ブークM1-2」対空防衛ミサイルシステムが含まれている。これは効果的な防空システムで、80年代後半以降のすべてのロシア製駆逐艦に装備されている。多くの軍事アナリストは広州級がロシアのソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦に近い全体的な性能を持ったと推測している。実際、艦上部分の武器系統と電子装備はソブレメンヌイ級駆逐艦と同じ物を装備している。推進機関は、ウクライナ製のガスタービンエンジンが搭載されている。
広州級は、168 広州と169 武漢の2隻が2000年上海江南造船所で起工され、2002年進水、2004年7月に中国人民解放軍海軍南海艦隊に編入されたと考えられている。
[編集] 仕様
- 建造費用: 1隻4億米ドル(2004年当時)
- 推進機関: CODOG 2軸推進
- DN80ガスタービン2基
- MTU 12V 1163TB83ディーゼル2基
- 全長: 153メートル
- 全幅: 16.5メートル
- 喫水: 6メートル
- 排水量: 満載排水量:6600トン
- 速度 30ノット
- 乗員 250人 (うち士官40人)
- 戦闘情報システム ZKJ-7 information processing system designed by the 709th Institute (reported speed: 100MBPS)
- 武装
- 艦載機: Ka-28 対潜ヘリコプター 1機
[編集] 関連項目
カテゴリ: 軍艦スタブ | 中華人民共和国の駆逐艦