悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon
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ジャンル | アクション |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | コナミ/KCET |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | 64Mbitカセット |
発売日 | 2001年3月21日(日本版) 2001年6月8日(北米版) 2001年6月10日(欧州版) |
価格 | 5,800円(日本版,税別) |
対象年齢 | CERO:B ESRB:Teen ELSPA:11+ |
「悪魔城ドラキュラ Circle Of The Moon」(Castlevania Circle Of The Moon)は2001年に発表されたコナミのアクションゲーム「悪魔城ドラキュラ」シリーズの中の一作(ゲームボーイアドバンス用ソフト)。ファンの間では「月輪」と呼ばれている。コナミコンピュータエンタテイメント神戸が製作したとされる異色作(このシリーズは通常、コナミ本社、又はコナミコンピュータエンタテイメント東京による製作で、この作品以外の2D探索型は全てIGA氏を中心とした製作チームによる作品である)。シリーズでは、1997年に発表された「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」に次ぐ2作目の2D探索型で、独自のDSSシステム(カードの組み合わせにより異なった技が出せるシステム)を採用し、注目されたものの、日本国内ではあまり好評ではなかった。しかし、初代ゲームボーイアドバンス(以下GBA)と共に大ヒットし、海外での評価は高い。
[編集] ストーリー
西暦1830年、オーストリアのはずれで魔王ドラキュラの僕「カーミラ」によってドラキュラ伯爵が復活した。10年前にドラキュラを封印したヴァンパイアハンターのモーリス・ボールドウィンはドラキュラの復活を察知し、息子のヒュー・ボールドウィンと10年前の戦いで亡くなった友人、グレーブス夫妻の遺児、ネイサン・グレーブスを連れてドラキュラ城へ駆けつけた。しかし、時すでに遅く、ドラキュラは復活した後であった。ドラキュラは魔力を完全に取り戻す為、モーリスを捕らえ、ヒューとネイサンを奈落の底へ落とした。なんとか助かった2人はモーリスを助ける為、城内の探索を開始した。
[編集] 登場人物
- ネイサン・グレーブス
- 本作の主人公でモーリスの弟子。モーリスから伝授された退魔の鞭をもって師の救出の為にドラキュラ城の探索を始める。
- ヒュー・ボールドウィン
- モーリスの実子でネイサンの兄弟子。剣の使い手。自分に劣る実力のネイサンが父から退魔の鞭を与えられたことを良く思っていない。
- モーリス・ボールドウィン
- 10年前にネイサンの両親とドラキュラを封印したヴァンパイアハンター。
- ドラキュラ
- 過去に何度も復活した魔王。魔力を完全に回復させる為の生贄としてモーリスを捕らえる。
- カーミラ
- 美しい女悪魔。ドラキュラを復活させる。
- 死神
- シリーズ恒例のボスキャラ。
- ネクロマンサー
- 物語の序盤で闘うボス。モーリスが生贄になることをネイサンに伝える。
[編集] 特徴
短所としては、グラフィックに暗色が多く使われているために初代GBAでは見えにくかったことや、主人公が鈍感であること(操作性の悪さ)が挙げられる。また、イベントが少ないことや、普通に進めば誰でもラスボスに出会えるというところに一部のプレイヤーが物足りなさを感じた。主人公と敵キャラの互いのリアクションが薄く感じるのも、効果音不足のためだと指摘された。これらの点ではGBAというハードの性質や容量等が完璧に分かっていなかったためだと思われている。そのため、新ハード進出のための試作品という説もある。
主人公の武器が鞭なので、アイテムの種類は少なめである。
主人公のネーミングによって様々なモードが用意されているが、ほとんどがカード規制によるものである。
量産型のコロコロとした敵が多いが、ボスはそれなりに迫力がある。グラフィック的には色違いキャラが多い。
シナリオを進めてから過去に攻略したエリアに戻ると登場する敵キャラが強いものにかわっていることがある。