惑星破壊ミサイル艦
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惑星破壊ミサイル艦(わくせいはかいミサイルかん)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場した、ガルマン・ガミラス帝国が所持する宇宙戦艦。
本艦は下部に惑星破壊プロトンミサイルとの翼状・棒状の接合部をもち、同ミサイルを牽引するようなスタイルが特徴的である。決戦の際には接合部を切り離してミサイルを発射する。ミサイル本体の全長約600mに対してミサイル艦自体は逆に約340mほどと小さく、始めにミサイルを戦線に運搬する目的ありき、として作られたものであるなど決戦兵器然とした思想を感じさせる。とはいうものの、単なるキャリア艦というわけでもなく、中型戦闘艦とほぼ同等の戦闘力をも有した、それ自体有力な高機動戦闘艦でもあった。
同じ形式のプロトンミサイルを携行する艦として、北部方面軍指令グスタフ将軍の乗務する旗艦および、フラウスキー技術少佐の乗艦する工作母艦がある。グスタフ艦はミサイルを艦首に格納する形式となっており、ミサイルキャリアというよりは、それ自体猛烈な戦闘力を有する、大型要塞戦艦であったと思われる。工作母艦は恒星の核融合反応を制御する事を目的にプロトンミサイルを装備している。
惑星破壊ミサイル艦は、『宇宙戦艦ヤマトIII』のプロットで重要な位置を占めている。物語冒頭のガルマン・ガミラス帝国対ボラー連邦の戦闘において、この艦の放ったプロトンミサイルが流れ弾となって太陽に命中し、その結果核融合反応が増進し、太陽の異常活動の引き金を引くこととなった。