旧ハンター住宅
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旧ハンター住宅(きゅうはんたーじゅうたく)は兵庫県神戸市灘区の王子動物園内にある異人館。1889年に竣工。1966年6月11日には国の重要文化財に指定されている。現存する異人館の中では最大級であり、明治時代の最も優れた洋風建築の一つと評価されている。
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[編集] 歴史
1889年頃ドイツ人のA.グレッピーがイギリス人技師に依頼して、現在の神戸外国倶楽部(神戸市中央区北野町4-15-1)がある場所に建てたものとされている。1907年頃にイギリス人実業家エドワード・ハズレット・ハンター(E.H.Haunter)が購入し、神戸市中央区北野町3丁目130番地に移築、改造した。この時施された改造工事で、開放されていたベランダに当時貴重な窓ガラスが全面に嵌め込まれ、現在の特徴的な外観となった。その後1963年に北野町から王子動物園に移築され、国の重要文化財として保存処置が講じられている。北野町には在りし日の名残でハンター坂という地名がある。
1984年発行の郵便記念切手「近代洋風建築シリーズ」の図案になっている。
[編集] 利用情報
- 公開時期― 館内:4月・8月・10月、庭園:通年(王子動物園の開園日のみ)
- 休園日― 水曜日(祝祭日の場合は開園)、年末年始
- 開園時間― 3月~10月:9時~16時30分、11月~ 2月:9時~16時
[編集] 建築概要
- 建築主― A.グレッピー
- 竣工― 1889年(明治22年)頃
- 構造― 木骨煉瓦造2階建一部3階塔屋付、外壁モルタル櫛目引、寄棟石綿スレート葺
- 延床面積― 546.271m² (1階 263.749m²、2階 273.499m²、3階(塔屋)9.023m²)
- 現所在地― 〒657-0805 兵庫県神戸市灘区青谷町1-1-4 王子動物園内