朝霞浄水場
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事業所名 | 朝霞浄水場 Asaka Purification Plant |
所在地 | 埼玉県朝霞市宮戸1丁目3番1号 |
通水 | 1966年10月3日 |
処理方式 | 急速ろ過 |
通常ろ過水量 | 659,000~1,157,000 m³/日 (6億5900万~11億5700万リットル/日) |
配水池容量 | 183,500 m³ (1億8350万リットル) |
整地地盤高 | TP+21 m |
敷地面積 | 244,685 m²(排水処理所含む) |
工事費総額 | ?億円 |
給水区域 | 品川区、大田区、千代田区、港区、中央区、新宿区、豊島区、杉並区、渋谷区、中野区、練馬区、板橋区、目黒区、世田谷区、台東区、文京区、八王子市、町田市、多摩市、稲城市の一部 |
朝霞浄水場(あさかじょうすいじょう英称 Asaka Purification Plant)は、埼玉県朝霞市宮戸にある東京都水道局の浄水場。
1966年(昭和41年)10月3日竣工。原水は利根川および荒川の表流水から引き入れている。 朝霞浄水場は第1次利根川系水道拡張事業の一環として、新宿副都心から北西へ約23 kmの埼玉県朝霞市に築造された東日本最大かつ日本第2位の施設能力を誇る大規模浄水場である(日本最大の浄水場は大阪府水道部村野浄水場)。ろ過水の半分を高度浄水処理して杉並区の上井草給水所および文京区の本郷給水所に各々送水している。正式部署名は東京都水道局朝霞浄水管理事務所である。朝霞浄水管理事務所は三園浄水場も統括する。
[編集] 朝霞浄水場誕生の経緯
[編集] 朝霞浄水場の特徴
- 原水導水施設
- 荒川にある秋ヶ瀬取水堰で取水された原水は、朝霞水路に導かれ、沈砂池を経て新河岸川をサイフォンで渡り、原水ポンプ所の受水井まで自然流下で導水される。原水導水施設のうち沈砂池までは独立行政法人水資源機構秋ヶ瀬管理所が管理している。
- 原水ポンプ所
- 秋ヶ瀬取水堰から受水井まで原水は自然流下で導水されてくるので原水ポンプ所は地下29.5 mをベースにしている。地下22 mにある受水井から第一着水井に原水を汲み上げるために最大揚水量600 m³/min(毎秒1万リットル)、電動機出力3,600 kWの導水ポンプ4台を用いている。通常は2台並列運転である。また、東村山浄水場に原水を送水(順送)するために最大揚水量250 m³/min(毎秒4,200リットル)、電動機出力6,200 kWの原水ポンプも3台設置されている。ポンプの速度制御方式は電動機が巻線形三相誘導電動機なので液体抵抗器(液抵)による二次抵抗制御またはクレーマキットによるクレーマ制御を用いている。
- 第一着水井
- 内径31 m、有効水深4 mで円形プール状の形状を呈している。導水ポンプ所から汲み上げた原水の残圧を減勢するので大量の原水が噴き上がってくるのがよく見える。
- ワンウェイ・サージタンク(調圧水槽)
- 第二着水井
- 薬品混和渠および原水渠
- フロック形成池
- 薬品沈殿池
- 高度浄水施設
- 後段ろ過池
- 塩素混和渠
- 配水池・ポンプ井
- 送配水ポンプ
- 朝霞連絡管
- 受変電・発電設備
- 受変電所
- 朝霞常用発電所
[編集] 外部リンク
- 朝霞浄水場"高度浄水施設"通水記念 安全でおいしい水<通水>キャンペーン(東京都水道局「安全でおいしい水プロジェクト」)