朝鮮八道
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朝鮮八道(ちょうせんはちどう)は、李氏朝鮮時代の行政区を纏めて言い表したもので、現在の韓国と北朝鮮の行政区画の基礎となっている。鶏林八道(けいりんはちどう)と呼ぶ事もある(鶏林とは新羅王朝の出身地で同王朝の朝鮮半島統一後は歴代統一政権の美称となる)。
朝鮮八道は、京畿道(キョンギド)、忠清道(チュンチョンド)、慶尚道(キョンサンド)、全羅道(チョルラド)、江原道(カンウォンド)、平安道(ピョンアンド)、黄海道(ファンヘド)、咸鏡道(ハムギョンド)の八つで構成されており、外官職(地方役人)が置かれた。
これ以外に直轄市として首都漢城(漢陽・ソウル)以外に開城、江華、水原、広州の四都が有った。いずれも京畿道に属するが、この四都市の役人は留守職として京官職(中央役人)が置かれた。
高宗32年(1895年)の勅令第98号により、八道は二十三府に改正された。
翌年高宗33年(1896年)8月4日の勅令第36号により、二十三府は十三道に再改正された。八道と十三道の対比表は以下の通りである。
- 京畿道→京畿道
- 忠清道→忠清北道(忠州)・忠清南道(公州)
- 慶尚道→慶尚北道(大邱)・慶尚南道(晋州)
- 全羅道→全羅北道(全州)・全羅南道(光州)
- 黄海道→黄海道(海州)
- 平安道→平安北道(定州)・平安南道(平壌)
- 江原道→江原道(春川)
- 咸鏡道→咸鏡北道(鏡城)・咸鏡南道(咸興)
また、第二次世界大戦後に道の分割、特別市・広域市の分離などが行われている。
目次 |
[編集] 朝鮮八道
[編集] 韓国側
- 京畿道(キョンギド)の大半
- 忠清道(チュンチョンド)
- 慶尚道(キョンサンド)
- 全羅道(チョルラド)
- 江原道(カンウォンド)南部(但し蔚珍郡は現在慶尚北道所属)
[編集] 北朝鮮側
- 京畿道の一部(開城)
- 平安道(ピョンアンド)
- 黄海道(ファンヘド)
- 咸鏡道(ハムギョンド)
- 江原道北部
[編集] 関連項目
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