札幌市営地下鉄東西線
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札幌市営地下鉄東西線(さっぽろしえいちかてつとうざいせん)は、北海道札幌市西区の宮の沢駅から同市厚別区の新さっぽろ駅までを結ぶ、札幌市営地下鉄の路線。中央のレールをまたいでゴムタイヤで走行する案内軌条式鉄道である。
車体及び路線図や乗り換え案内で使用されるラインカラーは「オレンジ」(橙:■)。路線記号はT。
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[編集] 路線データ
[編集] 歴史
- 1976年6月10日 琴似駅~白石駅間 (9.9km) が開業。4両編成の6000形車両(20編成80両)が登場。
- 1982年3月21日 白石駅~新さっぽろ駅間 (7.4km) が延長開業。全車両が6両化され、新たに6000形車両が4編成24両導入された(合計24編成144両)。
- 1987年3月22日 東豊線との連絡線工事のため、大通駅~西11丁目駅間全面運休。
- 1998年8月18日 8000形車両(2編成14両)が登場。
- 1999年2月25日 琴似駅~宮の沢駅間 (2.8km) が延長開業。全車両が7両化された(増備車両は6000形ではなく8000形)。
- 2002年以降 老朽化した6000形を、毎年3編成18両ずつ8000形に更新(1999年の延長時に増備された8300形は8000形に流用。また2005年以降は更新のペースが変わる)。
- 2005年9月27日 8000形車両で、英語・CM放送開始。
- 2006年7月7日 ワンマン運転対応に改造された車両の運用開始。
- 2006年7月29日 札幌の地下鉄としては初めて連結部にガラス扉が設置された8000形車両の運用開始(ワンマン運転対応)。
- 2008年度 8000形への車両更新完了予定。
- 2009年度 ホームドア(ホーム柵)を全駅に設置完了予定。
[編集] 使用車両
(2007年2月現在)
7両編成(6000形は4両→6両編成、現在は8300形1両を組み込んで運用)、1両3扉。
[編集] 車両基地
- 西車両基地
- 東車両基地
[編集] 利用状況
札幌市交通局の調べによると、2005年度の一日平均乗車人員は、20万5879人(乗換人員を除く)であった。これは前年度とほぼ同じ (-0.66%) である。
[編集] 運行形態
宮の沢駅行き始発が南郷7丁目駅発のほかは、すべて全線通しの運転である。
日中は約6~7分間隔、朝ラッシュ時は3~4分間隔、夕ラッシュ時は5~6分間隔で運転されている。
[編集] 駅
駅番号 | 駅名 | 琴似からの営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
T01 | 宮の沢駅 | 2.8 | 札幌市 | 西区 | |
T02 | 発寒南駅 | 1.3 | |||
T03 | 琴似駅 | 0.0 | |||
T04 | 二十四軒駅 | 0.9 | |||
T05 | 西28丁目駅 | 2.1 | 中央区 | ||
T06 | 円山公園駅 | 2.9 | |||
T07 | 西18丁目駅 | 3.8 | 札幌市電:一条線・山鼻西線(西15丁目停留場) | ||
T08 | 西11丁目駅 | 4.7 | 札幌市電:一条線(中央区役所前停留場) | ||
T09 | 大通駅 | 5.7 | 札幌市営地下鉄:■南北線(N07)、■東豊線(H08) 札幌市電:一条線(西4丁目停留場) |
||
T10 | バスセンター前駅 | 6.5 | |||
T11 | 菊水駅 | 7.6 | 白石区 | ||
T12 | 東札幌駅 | 8.8 | |||
T13 | 白石駅 | 9.9 | |||
T14 | 南郷7丁目駅 | 11.3 | |||
T15 | 南郷13丁目駅 | 12.4 | |||
T16 | 南郷18丁目駅 | 13.6 | |||
T17 | 大谷地駅 | 15.1 | 厚別区 | ||
T18 | ひばりが丘駅 | 16.1 | |||
T19 | 新さっぽろ駅 | 17.3 | 北海道旅客鉄道:■千歳線(新札幌駅) |
※距離起点は、琴似駅にある。
[編集] 備考
- 公式文書での呼び名は札幌市高速電車東西線である。
- 初期の計画では東札幌付近から東側は千歳線の旧線跡(現・白石サイクリングロード)に高架線を建設する予定だったが、同区間の一部が貨物線として利用されていたため現ルートに変更された。また、手稲駅あるいは発寒駅までの延伸が検討されたことがある。
- ひばりが丘駅~東車両基地はAVC(その区間内で自動回送を行うシステム)による無人運転となっており、6000形では先頭車両に「自動回送」のランプが、8000形は行先表示のLEDに「自動回送」と表示される。
- 東西線は、西11丁目駅の大通駅側にある連絡線によって東豊線さっぽろ駅の大通駅側とつながっている。これは東豊線に車両基地がないため、東豊線の車両が東西線を回送運転し、東西線西車両基地を使用するためであるが、車両の構造上、東西線の6000形が東豊線に進入することはできない。
- 琴似駅~新さっぽろ駅は9両運転に対応しているが、発寒南駅と宮の沢駅は8両までで、9両運転にはホームの改造工事が必要である。
[編集] 関連項目
- 日本の鉄道路線一覧
- 地下鉄
- 雅楽戦隊ホワイトストーンズ - ホワイトストーンズの主な移動手段