白石区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
白石区（しろいしく）は、札幌市の東部に位置する行政区である。
目次 |
[編集] 地理
札幌市東部に位置し、区域は西の豊平川と東の厚別川にはさまれる。 三角形に似た形をしており、北角は旧豊平川を境にして江別市に、北西辺は豊平川を境にして東区と中央区に、南西辺は東北通を境にして豊平区と清田区に、東辺で厚別川を境にして厚別区に接する。区域全体が石狩平野の中にあるが、北部は地盤の悪い泥炭地が多いため、町の中心は南に偏る。中部に函館線、千歳線が走る。南部には東西に札幌市営地下鉄東西線が走る。
白石区を大別すると、旧上白石村である菊水地区と旧白石村である白石地区に分かれる。たとえば西白石などの名称は、白石地区の西部の白石中央地区の意味であり、白石区の西部である菊水地区のことではない。1950年代まで、菊水地区は市内白石、白石地区は市外白石村と呼ばれた。時代により白石の呼称が指す地域が異なるので、古い文献を読むときは注意が必要である。また場合によっては菊水地区、東札幌地区、白石地区と三つに分けることがある。北海道神宮の祭典区はこの例である。元は白石村横丁と呼ばれた東札幌の町内会が白石地区の町内会から脱会して新しく東札幌を名乗ったのは、北海道神宮と白石神社のどちらに氏子として帰属するか、つまり札幌市の新市民か白石村の旧村民かの問題からであった。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
名前の由来は仙台藩白石領（現宮城県白石市、）片倉小十郎家中からの入植による。
- 1871年 戊辰戦争後、仙台藩白石領から藩士の一部が現在の中央（ちゅうおう）、本通（ほんどおり）付近に入植。白石村（しろいしむら）が誕生した。白石村にはこの後も各地からの入植が相次いだ。白石村の区域は現在の白石区のうち菊水を除いた部分である。現在の白石区中央は元は白石町中央西である。中央東は後に本通という地名になった。白石中央、中央西などの地名は現在でもバス停の名に残っている。厚別区との境界付近は現在の北郷11丁目～14丁目の北都団地は厚別町川下及び大谷地。現在の川下・川北は厚別町川下。地下鉄南郷18丁目付近は大谷地であった。（本通18丁目にある大谷地小学校はその名残り）大谷地は最初月寒村に属していたが後に白石村となった。
- 1873年 白石村に入植した仙台藩士の一部が現在の菊水に移動して再入植。理由は増水の被災とも他の入植者との意見の相違とも言われる。上白石村（かみしろいしむら）が誕生した。上白石村の区域は現在の菊水（きくすい）、菊水上町（かみまち）、菊水元町（もとまち）である。上白石の名は上白石神社、上白石小学校などに残っている。
- 1883年 長野県、富山県などから現在の厚別区旭町付近に入植を開始。厚別村（あつべつむら）の誕生。
- 1902年 札幌郡上白石村、白石村、厚別村が合併。役場を旧白石村区域に設置して白石村となる。二級町村制。
- 1910年 上白石村（現在の菊水地区）の一部が札幌区（さっぽろく）に編入され、札幌区白石町となる。同時に札幌区に編入された地区は、札幌村（さっぽろむら）の一部（現東区内）、苗穂村（なえぼむら）の一部（現中央区内および東区内）、豊平村（とよひらむら）の一部（現豊平区内）、山鼻村（やまはなむら）の一部（現中央区内）である。
- 1918年 薄野（すすきの）地区にあった遊郭が札幌区白石町に移転を開始。札幌遊郭となる。菊水の菊水神社（旧白石稲荷神社）と大門通（だいもんどおり）はこの時代の名残り。遊郭の跡地は勤医協札幌病院、大丸藤井本社などである。
- 1922年 札幌区に市政施行。札幌区白石町は札幌区白石町○番地から札幌市白石一条乃至十条○丁目および白石川岸町○丁目の住所表示となる。同様に本村町（上記の旧札幌村からの編入部分）、苗穂町、豊平町、山鼻町に条丁目の住居表示が施行される。新住所名は、本村町と苗穂町が北○条東○丁目、豊平町が豊平○条○丁目および豊平川岸町○丁目、山鼻町が南○条西○丁目である。
- 1932年 札幌郡白石村に一級町村制。
- 1950年 白石村全村（上白石の残りの部分、白石、厚別）が札幌市と合併。
- 1955年 この頃から数年の年月を経て旧市内白石地区と旧白石村上白石地区を合同して菊水各町の新地名が誕生する。即ち、菊水西町（にしまち）、北町（きたまち）、南町（みなみまち）、東町（ひがしまち）、上町、元町である。西町から東町まではさらに各丁目に分かれる。地名変更の理由は旧市内白石地区と新らたに市内となった白石町との間の郵便物の混乱の解消とされる。菊水の名はもとこの地に住んでいた菊亭公爵の名とこの地が接する豊平川の水からという。
- 1972年 札幌市が政令指定都市となると同時に区制施行。札幌市菊水区、白石町、厚別町を合同して白石区が誕生する。区役所を白石区白石町（しろいしちょう）本郷通（ほんごうどおり）に設置。これに伴い、旧東警察署が白石警察署に、旧東保健所が白石保健所にというように公共施設が新区名に合わせて名称を変更する。ちなみに東区内の旧北警察署は東警察署に名称変更。また、これから数年後に白石町の地名が区名と重複するという理由で落とされた。例えば白石区白石町本郷通は白石区本郷通となった。
- 1989年 厚別区が分区。
[編集] 経済
[編集] 産業
[編集] 地域
[編集] 教育
- 大学・短期大学
- 高等学校
- 道立高等学校
- 北海道札幌東高等学校
- 北海道札幌白石高等学校
- 1977年開校。校名は所在地の白石区白石地区による。
- 北海道札幌白陵高等学校
- 1996年開校。校名は所在地による。既に白石高校があったため、白石の白と市内の他の北陵、西陵などと同様の陵から名付けたのだろう。
- 道立高等学校
- 中学校
- 市立
- 札幌市立幌東中学校
- 1949年に札幌市立第八中学校として開校。ちなみに第一から第三は、北辰（ほくしん）、柏（かしわ）、一条（いちじょう）の三校。このうち一条中学校は現在は中央中学校に統合されている。第四は不明、欠番か。第五は中島（なかじま）。第六は啓明（けいめい）。第七は向陵（こうりょう）。そして第八が幌東である。幌東とは札幌の東部の意味。幌西（こうさい）、幌南（こうなん）、幌北（こうほく）の各小学校も同じ意味である。これらの小中学校が開校した当時はそれぞれが札幌市の外れであった。豊平区の八条（はちじょう）、白石区の日章、米里の各中学校は幌東中学校から分かれた。学区は白石区の他に豊平区の一部を含む。
- 札幌市立白石中学校
- 札幌市立東米里中学校
- 札幌市立日章中学校
- 1960年に開校。幌東中学校より生徒が移動。校名は札幌の東部に位置するので東から上る太陽からと推測する。
- 札幌市立柏丘中学校
- 1961年に開校。白石中学校より生徒が移動。
- 札幌市立東白石中学校
- 1966年に開校。白石中学校より生徒が移動。校名は白石区白石地区の東部の意から。
- 札幌市立北白石中学校
- 1970年に開校。白石中学校より生徒が移動。校名は白石区白石地区の北部の意から。
- 札幌市立北都中学校
- 1979年に開校。北白石中学校、柏丘中学校、信濃中学校（厚別区）より生徒が移動。校名は所在地の北都団地による。
- 札幌市立米里中学校
- 1987年に開校。幌東中学校、北白石中学校より生徒が移動。校名は地名による。
- 札幌市立幌東中学校
- 市立
- 小学校
- 市立
- 札幌市立東橋小学校
- 1927年に札幌市立東橋尋常小学校として開校。東（ひがし）小学校（現中央小）、豊平（とよひら）小学校、苗穂（なえぼ）小学校より児童が移動。苗穂小が入っているのは、設立当時苗穂地区（現中央区）が校区だったため。札幌市立小学校としては区内最古であり、市内でも八番目に古い（北九条、中央、豊平、山鼻、苗穂、北光、幌西、東橋、桑園と続く）歴史を誇る。
- 札幌市立白石小学校
- 札幌市立大谷地小学校
- 札幌市立上白石小学校
- 札幌市立東米里小学校
- 札幌市立本郷小学校
- 1958年に開校。白石小学校より児童が移動。現在の住所は南郷通である。
- 札幌市立南郷小学校
- 1963年に開校。白石小学校より児童が移動。校名は開校時の所在地の名称から。現在の住所は本郷通である。
- 札幌市立本通小学校
- 1964年に開校。白石小学校より児童が移動。現在の住所は平和通である。
- 札幌市立東札幌小学校
- 1965年に開校。白石小学校より児童が移動。校名は付近にあった旧国鉄東札幌駅から名付けられた地名による。
- 札幌市立北郷小学校
- 1964年に開校。白石小学校より児童が移動。校名は所在地の北郷から。
- 札幌市立東白石小学校
- 1967年に開校。校名は白石区白石地区の東部の意から。
- 札幌市立北白石小学校
- 1969年に開校。北郷小学校より児童が移動。校名は白石区白石地区の北部の意から。
- 札幌市立西白石小学校
- 1972年に開校。白石小学校より児童が移動。校名は白石区白石地区の西部の意から。
- 札幌市立北都小学校
- 1974年に開校。北郷小学校、北白石小学校、信濃小学校（厚別区）より児童が移動。校名は学校所在地の北都団地による。開校後、農地であった川下地区の住宅地開発が著しく発展し、81年川北小・82年東川下小の開校直前は児童数1500名以上を数え市内一のマンモス校であった。
- 札幌市立幌東小学校
- 1975年に開校。豊平（とよひら）小学校と上白石小学校より児童が移動。校名は隣接する中学校の名称と札幌地区の東部の意による。
- 札幌市立平和通小学校
- 1976年に開校。本通小学校と大谷地小学校より児童が移動。校名は所在地の平和通から。
- 札幌市立南白石小学校
- 1977年に開校。南郷小学校より児童が移動。校名は白石区白石地区の南部の意から。
- 札幌市立菊水小学校
- 1978年に開校。上白石小学校と北白石小学校より児童が移動。校名は学校所在地の菊水元町から。
- 札幌市立川北小学校
- 1981年に開校。北都小学校、北白石小学校、北郷小学校より児童が移動。校名は所在地の川北から。
- 札幌市立東川下小学校
- 1982年に開校。北都小学校より児童が移動。校名は所在地の川下から。
- 札幌市立米里小学校
- 1990年に開校。校名は学校所在地の米里から。米里の名は入植者らが米がたくさん取れることを願い付けた。
- （札幌市立東園小学校）
- （札幌市立豊園小学校）
- 札幌市立東橋小学校
- 市立
括弧付きの小学校は所在地は白石区外だが学区には白石区内も含まれる。
- 幼稚園
- 市立
- 私立
- 本郷幼稚園
- 白石幼稚園
- 北郷札幌幼稚園
- 菊水いちい幼稚園
- 札幌白樺幼稚園
- 幌東幼稚園
- あさひ幼稚園
- 北郷あゆみ幼稚園
- 南郷札幌幼稚園
- 北都幼稚園
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
[編集] バス
- 以前は市交通局がバス路線を多数運営していたが、段階的に民間事業者に路線移譲され、白石区内の路線バスは現在は以下の事業者により運営されている
[編集] 道路
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・
- アクセス札幌（札幌流通総合会館）
- 流通センター
- 札幌コンベンションセンター
[編集] 祭事・催事
- 白石神社祭り
- よさこいソーラン祭り(本郷通り商店街)
- 萬蔵祭
[編集] その他
- 雅楽戦隊ホワイトストーンズ―白石区を舞台にした地域限定ヒーロー
- 札幌ウインドアンサンブル
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
このページはウィキプロジェクト 日本の市町村のテンプレートを使用しています。
カテゴリ: 札幌市の区 | 白石区 | 日本の市町村のスタブ項目
