杉良太郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
杉 良太郎(すぎ りょうたろう、1944年8月14日 - )は、日本の歌手、俳優。兵庫県神戸市長田区出身。本名:山田 勝啓(やまだ かつひろ)。現在の夫人は演歌歌手の伍代夏子。先妻との息子に俳優の山田純大がいる。主な役職として名誉矯正監などがある。特技は合気道、段位は養神会合気道5段。
目次 |
[編集] 来歴
100万枚を超える大ヒットとなった「すきま風」などのヒットソングを多く持つ歌手であり、特に日本を代表する時代劇の多くに主役として登場し、時代劇には欠かせない存在となっている俳優である。歌唱力・端麗な風貌と暖かみのある人柄から、中高年層を中心に「杉様」の愛称とともに、非常に根強い人気のある俳優である。各地で開催されるディナーショーは、常に満員になる盛況ぶりで、杉良太郎人気を裏付けるものであろう。 その時代の国内外の人気美男俳優の愛称に「○○様」(例外として女優の沢尻エリカに対する「エリカ様」)と付けられるのは彼が最初であるといわれている。
1965年に「野郎笠」として歌手デビュー。日活に所属し映画俳優となるが、1967年にNHKの『文五捕物絵図』に主役として出演して以来、時代劇には欠かせない存在に。『遠山の金さん』『右門捕物帖』(テレビ朝日)、『新五捕物帳』(日本テレビ)、 『一心太助』『同心暁蘭之介』(フジテレビ)、『大江戸捜査網』『喧嘩屋右近』(テレビ東京)などシリアスからコミカルなキャラを器用に演じ、その出演回数を正確に把握することは困難である。舞台などでも活躍。明治座・新歌舞伎座などで、連続して出演して好評を得た。
また、刑務所への慰問活動も積極的に展開。“矯正活動への多大な貢献”により、法務省から、史上初となる「名誉矯正監」を拝命。刑務官・受刑者に対し多くの意見交換・講演などを行っている。
その一方で、撮影現場においてはその傲慢さから、他の俳優とのトラブルが絶えないと言われている。山城新伍などは「もう二度と競演したくない」とテレビ番組で公言しているほどである(新五捕物帳#エピソード)。時代劇俳優として非常に高い人気を持ちながら、またたぐいまれな演技力をもっていながら、東映制作時代劇への出演が絶えているのは、そのためであるとも言われている。
[編集] 出演作品
- テレビドラマ
- 映画
- 愛は惜しみなく(日活)
- 夜の牝 花と蝶(日活)
- 花の特攻隊 あゝ戦友よ(日活)
この他にも渡哲也、吉永小百合、小林旭、松原智恵子主演作で脇役として出演。なお、出演した映画作品はすべて日活作品、それも現代劇のみである。
[編集] 代表作品(歌手)
- すきま風(「遠山の金さん」主題歌)
- 明日の詩(「新五捕物帳」エンディング)
- 江戸の夜明け(「大江戸捜査網」エンディング)
- 江戸の黒豹(「新五捕物帳」オープニング)
- 燃える男(「右門捕物帖」エンディング)
- めぐり逢いふたたび
- 君は人のために死ねるか(「大捜査線」主題歌)
- 吉野に風が
- 花の下にて
- おもいでの神戸
- おもいでの神戸03
- 風がふくまま(「喧嘩屋右近」主題歌)
[編集] 出演CM
滅多にCMに出ない人物ゆえか、当時はCMを見たさにフジテレビで放映されている「MUSIC FAIR」にチャンネルを合わせる年配の女性が続出したと言う。
[編集] パチンコ
2005年、「CR杉さまのこれにて大当り」でパチンコ機のモデルとなる。
[編集] 現在
- 日本ベトナム親善大使
- (財)日本ベトナム文化交流協会会長
- ハワイ州ホノルル市 名誉市長
- シンガポール日本文化協会名誉会長