東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland.
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『東方封魔録 ~ the Story of Eastern Wonderland.』(とうほうふうまろく ~ ザ ストーリー オブ イースタン ワンダーランド)とは、ZUNによって制作された弾幕系シューティングゲームであり、東方Projectの第2弾にあたる作品である。1997年のコミックマーケット52にて発表された。この作品は『封魔録』という略称で呼ばれることが多いので、以降も『封魔録』と称することとする。
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[編集] 概要
PC-9801版で発表された東方Project2作目である。初発表である1997年の夏コミでは、『東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers.』も一緒に頒布された。この作品から弾幕系シューティングゲームのスタイルを取るようになる。選択可能な自機キャラクターは「博麗霊夢(巫女)」のみだが、「攻撃重視タイプ」「防御重視タイプ」「高機動力タイプ」の3タイプから選べる。全5ステージ。この3タイプ全てを使用して全ステージをコンティニューせずにクリアすれば、さらに難度の高いExtraステージが追加される(Easyでも可)。
[編集] ストーリー
博麗靈夢は、隠し湯と秋の味覚を目当てに山に篭っていた。しかし、神社へ戻ってくると妖怪など人間でない者が溢れかえっていた。靈夢はお供の玄爺に乗って、博麗神社最大の秘宝陰陽玉を持って、妖怪退治へと向かうのであった。
[編集] システム
- 詳細は東方Project#基本システムを参照
本作で後の東方Projectの基礎となるシステムを築いた。しかし、Windows版の東方Projectにおいて重要な位置づけとなっているスペルカードシステムは、この時点では存在していない。
- 画面上で取るほど、得点アイテムのスコアが上がるという、東方Projectにおける稼ぎプレイで重要になってくる要素は『封魔録』が初出である。
- 以下のシステムが後のシリーズに無い物として挙げられる。
- 「霊撃」という攻撃が、ボムになっている。
- エクステンドは、それぞれ100万点。200万点、300万点、500万点、800万点で起こる。
- 所有出来る残機は5人。その時点でエクステンドした場合、霊撃の使用回数が増える。
- 残機が0の時は、霊撃の使用回数が2回多くなる。
- 連打する事でショットの威力を少し上げる事が出来る。
[編集] 登場キャラクター
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 詳細は東方Projectの登場キャラクターを参照
[編集] 自機キャラクター
- 博麗靈夢
- 博麗神社の巫女、主人公。楽天家で、生まれつき霊力はあるが修行不足。PC-9801版では空を飛べないため、亀に乗って戦う。
- 玄爺
- 靈夢が背中に乗っている亀。空を自由に飛べる能力を持つ。長い間生きていたおかげで様々な神力を得た。
[編集] ボスキャラクター
- 里香
- 1面及びExtraステージボス。戦車技師で、戦車に乗って登場。人間。
- 明羅
- 2面ボス。女侍。
- 霧雨 魔理沙(魔梨沙)
- 4面ボス。魅魔の事を「魅魔様」と呼んで慕っている。Windows版の東方Projectにおける魔理沙とは口調や雰囲気が違い、うふうふ笑っていた。だが、バッドエンドでは靈夢に修行をつけてやる姿も見せる。なお、ゲーム中では「魔梨沙」と表記されるが、付属の「OMAKE.txt」では、「魔理沙」と表記されている。
- 魅魔
- 最終ボス。コンティニューすると本気を出さないで逃げて行ってしまう。
[編集] 外部リンク
- 上海アリス幻樂団
- Amusement Makers(旧)公式サイト - 2007年現在でも体験版が配布されている
- 東方Wiki
- Touhou Wiki - 海外版。旧作の情報が充実している。
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旧作品 | 靈異伝 - 封魔録 - 夢時空 - 幻想郷 (ゲーム) - 怪綺談 |
Win版 | 紅魔郷 - 妖々夢 - 永夜抄 - 萃夢想 - 花映塚 - 文花帖 (ゲーム) |
商業作品 | 文花帖 (書籍) - 紫香花 - 求聞史紀 - 香霖堂 - 三月精 |
関連 | 東方Projectの登場キャラクター - 幻想郷 (世界) - スペルカード |
製作元 | 上海アリス幻樂団 |