コミックビーム
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コミックビームは、エンターブレイン発行の月刊漫画雑誌。1995年11月11日創刊。
目次 |
[編集] 概要
前身はアスキーコミックとファミコミ。誌名の由来はファミ通のかつて連載されていたアーケードゲーム紹介コーナー「ビーム通信」から。雑誌自体はアーケードゲームと関連はなく、ただ単純に語感が良かったので採用されたと思われる。
漫画家の個性を生かした濃厚な作品を載せているのが特色。編集指針としての、作品への制限が無いとの事。創刊当初はゲームを題材とした作品が多かったが、現在では誌面上でそれを見ることができない。
編集長の奥村勝彦は秋田書店からエンターブレインへ移籍。コミックビームの漫画作品内やマスコミへ頻繁に顔を出しているので、漫画業界ではちょっと顔の知れた人である。創刊当初、彼はそれほど作品内での露出が多くなかった。だがその後、作家と編集者の掛け合いが多いルポルタージュ形式の漫画が増えるにつれて露出が増え、知名度も上がった(ちなみに彼は二代目の編集長である。初代編集長は前身のアスキーコミック編集長だった金田一健。金田一は現在メディアファクトリーに在籍。金田一時代は表紙にカエルのキャラクターを使っていた)。
漫画雑誌アックスとは、相互の誌面に広告を出し合っている。
[編集] 歴史
- 1995年11月 - 創刊。創刊当時の編集長は金田一健。
- 1997年6月 - 初代編集長の金田一健が他部署に異動し、コミックビームを離れる。2代目編集長に奥村勝彦が就任。
- 1997年8月 - 副編集長の岩井好典が参加。この後長期間続くことになる、奥村・岩井体制が出来上がる。
- 1999年7月 - 雑誌『噂の眞相』によりコミックビームの休刊が報道された。しかし実際にはこのような事実はなく、誤報であった。後日、噂の眞相はこの誤報に対しての訂正文を掲載した。実際この頃のビーム誌上には、当誌の売り上げが芳しくない事をネタにした漫画作品が度々掲載されていた。それがこの誤報を招いたと言える。
- 2000年4月 - エンターブレインがアスキーから分社化したのに伴い、発行元が旧来のアスキー(アスペクト)からエンターブレインへと変更になった。これに伴い、単行本のレーベル名は『アスペクトコミックス』から『ビームコミックス』に変更。
- 2004年4月 - 5月号の付録にて他誌掲載漫画のパロディを行った為、原作者の著作者人格権や翻案権を侵害するおそれがあるとの判断により、店頭からの自主回収を行った。
- 2006年10月 - 初の増刊となる『コミックビームFellows!』を発行。(Vol.1・Vol.2の2号同時発売)
[編集] 現在の主な連載作品
- アヴァンチュリエ(クリストフ・クリタ)
- アベックパンチ(タイム涼介)
- アワヤケ(羽生生純)
- イムリ(三宅乱丈)
- エマ 番外篇(森薫)
- 累 (画:田邊剛、原作:三遊亭円朝、構成:武田裕明)
- かねひらでCHU♥(金平守人)
- ※「金平劇場」→「かねひらだもの」→「カネヒラデスカ?」→「KANEHIRA-DEATH」→「金平 de R」からタイトル変更。
- 機動旅団八福神(福島聡)
- 銀河宅配便マグロ(おおひなたごう)
- 群青学舎(入江亜季)
- コーヒーもう一杯(山川直人)
- 銭(鈴木みそ)
- SOIL(カネコアツシ)
- 続ラララ劇場(いましろたかし)
- 庭先案内(須藤真澄)
- 敗北DNA(市橋俊介)
- 放浪息子(志村貴子)
- まんが極道(唐沢なをき)
- よみきりものの2(竹本泉)
- ※「よみきり♥もの」から「よみきりものの…」にタイトル変更。さらに「よみきりものの2」に変更。
- 夜は千の眼を持つ(上野顕太郎)
[編集] 過去の主な連載作品
- あしたの弱音(タイム涼介)
- ASTRAL PROJECT 月の光(画:竹谷州史、作:marginal)
- いばらの王(岩原裕二)
- ウルティモ・スーパースター(須田信太郎)
- ウルトラヘヴン(小池桂一)
- エマ(森薫)
- 青(羽生生純)
- オールナイト ライブ(鈴木みそ)
- オクノーク物語(千田悟史)
- おさんぽ大王(須藤真澄)
- オトナの漫画(画:泉レッドマン、作:ダークマスター)
- 御緩漫玉日記(桜玉吉)
- 女の花道(園山二美)
- カスミ伝S(唐沢なをき)
- 彼女とデート(有川祐)
- からだの国のありす(新谷明弘)
- 期末試験前也(新谷明弘)
- 驚異の旅(摩訶国彦)
- 橋無醫院(林光默)
- 近代物怪録鬼姫様(新井国夫)
- くるぶし武勇伝(くるぶし卍佐助)
- ゲロゲロプースカ(しりあがり寿)
- 恋の門(羽生生純)
- さちことねこさま(唐沢なをき)
- サブリーズ(羽生生純)
- サルぽんち(鈴木マサカズ)
- ジ・ガレガレ(堀池さだひろ)
- 敷居の住人(志村貴子)
- GYPSYLAND(画:小林哲也、作:DJ SPACE)
- 呪画(田邊剛)
- 蠢動(園山二美)
- 少女・ネム(画:木崎ひろすけ、作:カリブ・マーレイ)
- 少年少女(福島聡)
- 死霊狩り(画:梁慶一、原作:平井和正)
- 新ハイパーあんな(近藤るるる)
- 真ヒゲのOL 薮内笹子(しりあがり寿)
- 真・女神転生カーン(柳澤一明)
- 砂ぼうず(うすね正俊)
- SEX MACHINE(ヒロモト森一)
- 象の怒り(吉田戦車)
- たんぽぽ庵(餅月あんこ)
- 地下鉄のランナー(須田信太郎)
- 父ボンボン(吉田戦車)
- 釣れんボーイ(いましろたかし)
- てきぱきワーキン・ラブFX(竹本泉)
- テルオとマサル(市橋俊介)
- デンドロ・ロリータ(小林哲也)
- 電波オデッセイ(永野のりこ)
- ドデカボルケ(中島あつき)
- トニーの背骨はよく曲がる。(鮪オーケストラ)
- DROP BY DROP(松本充代)
- ねずみめくり(餅月あんこ)
- バーチャファイター・テンストーリーズ(寺田克也)
- ハードコアパパ(須田信太郎)
- BAD TRIPPERS(鮪オーケストラ)
- 花と小箱(林正之)
- BAMBi(カネコアツシ)
- B.Q.(カネコアツシ)
- 非国民(ハーツ&マインズ)
- ひまわり(仲能健児)
- 100万円! ベガスくん(肉柱ミゲル)
- ファンシージゴロ・ペル(水野純子)
- 武侠さるかに合戦(吉田戦車)
- 無頼侍(鈴木マサカズ)
- BREAK-AGE(馬頭ちーめい)
- PLANET 7(竹谷州史)
- ブルードッグ・ブルース(鈴木マサカズ)
- 防衛漫玉日記(桜玉吉)
- ポヨンチョポヨンチョ(夜野権太)
- 魔術っ子! 海堂くん!!(すがわらくにゆき)
- 鮮紅街(中島あつき)
- 真夜中のヒゲの弥次さん喜多さん(しりあがり寿)
- 真夜中の水戸黄門(しりあがり寿)
- ミズトカゲのいる沼(安井誠太朗)
- 皆殺しのマリア(画:竹谷州史、作:TKD)
- 未来さん(新谷明弘)
- 弥次喜多 in Deep(しりあがり寿)
- やさしいからだ(安永知澄)
- 幽玄漫玉日記(桜玉吉)
- ユウジローのブライダルキック(ユウジロー)
- LAZREZ(画:竹谷州史、作:TKD)
- ロンリネス(画:仲能健児、作:東京ローカル)
- ワガランナァー(羽生生純)
[編集] 映像化された作品
[編集] アニメ
[編集] 映画(実写)
- 真夜中の弥次さん喜多さん(しりあがり寿)
- 恋の門(羽生生純)
[編集] TVドラマ(実写)
- bakuha.com(カネコアツシ)
- 「B.Q.」内の「百鬼夜行 ~トミヤマ君の無意識~」が原作。BS-iで放送された後、劇場でも上映。
[編集] 掲載作品の受賞歴
- 弥次喜多 in Deep(しりあがり寿)- 第5回(2001年)手塚治虫文化賞マンガ優秀賞
- 恋の門(羽生生純)- 平成13年度(第5回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品
- ファンシージゴロペル(水野純子)- 平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品
- 機動旅団八福神(福島聡)- 平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品
- やさしいからだ(安永知澄)- 平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品
- 放浪息子(志村貴子)- 平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品