槇尾山
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槇尾山 | |
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標高 | 600 m |
位置 | 北緯34度23分 東経135度30分 |
所在地 | 大阪府和泉市槇尾山町 |
山系 | 和泉山脈 |
種類 | -- |
初登頂 | -- |
槇尾山(まきおさん)は、大阪府和泉市にある標高600mの山。地元では、和泉市の市制が施行(和泉市は、1956年(昭和31年)9月1日に発足)されるよりも、はるかに昔から親しまれてきた。和泉市内の小学校では、毎年、行楽シーズンになると、必ずと言っていいくらいに、槇尾山への登山が実施されている。 また、冬季になると、市内の中学校で実施される耐寒登山で、槇尾山が選ばれる場合がある。
[編集] 概要
ハイキングコースは、河内長野市滝畑にも用意されているので、和泉市民だけでなく、河内長野市民も気軽に槇尾山への登山を楽しむ事が出来る。
槇尾山の中腹には、青少年の活動の拠点として利用されている緑あふれる施設「和泉市立青少年の家」がある。多目的ホール、談話コーナー、食堂、浴室など快適な設備を多数を整えている。また、八ヶ丸山頂(419 m)までの全長1.5 kmの森林浴コースである「槇尾山グリーンランド」への登り口もここにあり、山頂の展望台からは、大阪湾、六甲山、淡路島、関西国際空港などが一望でき、地元での評判は高い。森林浴コース途中には、地場産業のみかん園があり、シーズンにはみかん狩りも楽しめるようになっている。また、全長100 mのローラー滑り台、あじさい園、芝生広場なども楽しめる。
槇尾山の山頂付近には、「天台宗施福寺」がある。この寺は修験道の寺院で、高僧行基や弘法大師もここで修業をしたという。和泉国の代表的な名刹として全国に知られており、西国三十三箇所の第四番札所となっている。また、国の重要文化財の寺宝「槇尾山大縁起」は有名である。 現在は、天台宗で本尊の“弥勒菩薩”と、札所本尊の千手観音がまつられている。また、南に岩湧山、東に金剛山、北に大阪湾が眺望できる。春は桜、秋は紅葉が楽しめる。
槇尾山には、三国山や宿山、更には鍋谷峠へ通じる山道も存在する。ただ、時々、その山道で遭難する人もいるので注意が必要。河内長野市側のハイキングコースの途中に、この山道へ入れる分岐点がある。
屯鶴峯(奈良県香芝市)を出発点とする自然歩道・ダイヤモンドトレールの終着点である。
[編集] 槇尾山への交通アクセスについて
かつては南海バスが、南海本線泉大津駅からハイキングコース入口の槇尾山バス停まで路線バスを運行していたが、現在では、ハイキングコースから離れた「槇尾山口」までしか運行されていない。
そこで2005年12月11日から、和泉市が南海ウイングバス南部に委託するコミュニティバス「オレンジバス」の運行が開始された。ルートは「槙尾中学校前」から「槇尾山」までの区間である(「槇尾山口」から「槇尾山」までの区間はフリー乗降となる)。なお、運行開始当初は日祝日限定の運行だったが、2006年5月1日からは、毎日運行されるようになった(年末年始を除く)。ちなみに、河内長野市側のハイキングコースの最寄りの停留所は、南海高野線および近鉄長野線 河内長野駅から発着している日野・滝畑コミュニティバスの「滝畑ダム」である。
- 車でのアクセス:大阪府道228号槇尾山仏並線