民族差別
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民族差別(みんぞくさべつ)は、ある民族に属する人を民族的出自を理由に差別すること。民族差別があからさまなかたちで制度化される例はむしろ少なく、国籍や言語等を口実に差別が制度化され、文化等を口実に差別が行われる例が多い。
日本語では、「同人種」の異民族に対する差別を人種差別ではなく民族差別と呼ぶことが多い。しかし、国際法上や英語圏などでは日本で民族差別と呼んでいるものも「racism(人種差別)」の類型として扱うことが多い。なお、生物学上「人種」間に遺伝子の傾向上の違いはあっても明確な差異はなく、人種概念は科学的に否定される傾向にある。
関連項目
参考文献
- 岡本雅享 監修『日本の民族差別』人種差別撤廃条約からみた課題 明石書店 2005年6月 ISBN 4750321397
- 金静美『水平運動史研究』民族差別批判 現代企画室 1994年1月 ISBN 4773893125