気体定数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
気体定数(きたいていすう)は熱力学の定数で、大文字のRで表される。
目次 |
[編集] 導出
1モルの理想気体において、ボイル=シャルルの法則より
(P:圧力、V:体積、T:絶対温度) は一定に保たれる。この定数を気体定数という。従って、アボガドロの法則より、定圧定温下では体積は物質量に比例するから、n モルの場合
となる。よって、気体の状態方程式
が成り立つ。 なお気体定数は、ボルツマン定数 k のアボガドロ定数 NA 倍に等しい。
[編集] 定数値
計算に使用している単位によってそれぞれの定数を使い分ける必要がある。
- 8.31447 J K-1 mol-1
- 8.31447×10-2 L bar K -1 mol-1
- 8.20574×10-2 L atm K -1 mol-1
- 6.23637×10 L Torr K -1 mol-1
[編集] その他
定圧モル比熱と定積モル比熱では前者のほうが大きく、その差はRに等しい。(→マイヤーの法則)
なお、Rの由来については諸説あり明確ではないが、ラテン語の「定数」を意味する"Ratio"に由来する説が有力である。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 物理定数 | 自然科学関連のスタブ項目